終わったあと千佐子に聞いてみました。
「ほんとにしてると思う?」
「なにを?」千佐子が私を見ました。
「瑠奈、セックスだよ」
「あー、それ?……まだだと思う」少しだけ考えてから千佐子は否定しました。
「理由は、なに?」
「理由?……だってさ、男とやってる女があんな臭いパンツ履いてないよフツー、」バッサリでした。
何だかその言葉でこの件は疑いようもなく解決です。
「ついでにね?」私を見ていたずらっぽく笑います。
「なに?」と聞くと
「あんな強烈な臭いが好きって人がちゃーんといるって世の中上手くできてるなあと思って」笑いました。
(確かにそうかもな……)
瑠奈から相変わらず意味のない短文LINEが何件も来てます。
まあ、大体の内容はいつも「ガッコーだりぃー」という学校に行きたくないってやつですけど。
「パパはしごと、楽しい?」
「楽しいと思って働いたことなんかないよ、」
「よくまいにちはたらけるね、るなは無理……義務だからしかつないけどさ」
「ごめんね、説教をするつもりないからフテないで聞いてね?……学校はね?親や社会が子どもに学校へ行かせる(義務)があるって言う義務なんだよね、だから瑠奈は学校へ行く(権利)があるんだ、わかってくれるかな?義務教育っていう言葉はそういう意味なんだよ」
その返信がまた……
「なんかわかんないけど、パパ、瑠奈って今呼び捨てにしたよね」
(ヤバっ)
「ホントだ、うっかりしてごめんなさい。」
「パパちがうよ、はじめてよびすてにしてくれてうれしいって意味」
「うれしいの?」
「うん、これからLINEのなかだけ瑠奈ってよびすてにしてほしいな、いい?」
「まあ、何だかわからないけど、瑠奈がいいなら」
「そーそー、それ、それがいいのパパ」
って、少し疲れました。
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