「ごめんな純、
お前たちの夫婦仲を裂くつもりはなかったんだけど
思慮が足んなかったな」
沙絵からのラインです。(またゴメンって、何だかくすぐったい)
「千佐子から何か言ってきたの?」訊ねると
「あいつ、物凄く険悪だったよ、まあ当たり前か」
(だけど最初に裏切ったのは千佐子のほうだよな……)
「で、相談なんだけど」
(ヤな予感が……)
「なに?」
「もし赤ちゃんが産まれたら私の子で育てたいんだけど、だめか?」
意外な提案に少しだけ戸惑いました。
「お前が言ったように、姉ちゃんはあの時産みたかったんだよ、自分の赤ちゃんをダッコしたかった。純と私の子なら一生可愛がれると思うんだ、だからねえちゃんに赤ちゃんをくれないかな……」
「だけど、七瀬と赤ん坊を養うのは大変じゃねえのか?」
「もちろん、困ったときはあんたたちにオネダリするさ(笑絵文字)」
(絵文字?……どうした姉ちゃん、大丈夫か……)
「そうだな、わかったよ、姉ちゃんが困ったときには必ず助けてあげるさ」
姫の言うとおり沙絵はなんだか変だ。
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