さすがにホッキカレーは女組三人でシェアしてました。
せっかくの市場も海産物はイヤというほど買ったのでブラブラと眺めただけです。
千佐子が妙な気を使って優美の手を引いて歩きます。
私とお姉ちゃんを二人にしてくれてるんだと思います。
頑張って彼女の手を握ってみました。
一瞬だけ少し驚いた顔を向けたけどその後は嫌がる風でもなく握ったままおみやげ物を物色してくれました。
手を離して
「ごめんね、つい握っちゃった」と努めて明るく言うと
「え?、あー、いいよべつに」と照れて微笑んだあと
「だってさ、カレシでしょ?」と茶化しました。
肩を抱き寄せて「なんか欲しいのあったらいってね?買ってあげるから」と言うと
「え、いいの?もう沢山買ってもらってるのに」と遠慮するので
「いいよ、……だって○○ちゃんはおじさんのカノジョだろ?」
クシャクシャニした笑顔がたまらなく可愛いお嬢さんです。
ガラス瓶に入った風の小さなマリモのキーホルダーを沢山買いました。
お友だちへのお土産のようです。
売り場を歩き出すと○○ちゃんの方から私の手を握ってきました。
目を合わせて照れる私に
「オジサン、はずかしそ」と握る手を(恋人握り)に持ちかえて笑います。
そんな私たちを少し離れた所から妻がニヤニヤしながら見ていました。
四時すぎにはレンタカーを返しに行きます。
あとの買い物は空港で、
新千歳(札幌空港)空港はちょっとした観光ビルです。
さすがに北海道への観光の入り口と出口ですよね。
擬似的でも○○ちゃんと手を繋いで歩いたことは今回の旅行で2番目の収穫です。
一番は、……まあ、わかりますよね。
兎に角彼女のおかげで楽しい旅でした。
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