禁断の木の実

おはよう姫。

姫ならわかってくれると思います。
きのう「ワクワクしてる」と書いたけど……少し違う。
正直に言うと「こわい」
相手は36歳のただのデカイおばちゃんです。
姉だということに目をつぶれば何て事もない。ただのセックスです。
それでも、そう思ってもこの怖い感じは何なんだろうと思います。
近相の血がざわついて全身を駆け巡っています。
気のせいなんかじゃ絶対にない。

あれから短いけど沙絵が頻繁にLINEを送ってきます。
沙絵も怖いんだと思います。

「当日は迎えにきてくれるのか」とか、「どこでするんだ」とか、中でも訳が分からなかったのは「何を着てけばいい？」てのもあって
「何だよそれ、どうせすぐ裸に剥くんだからさ、でも、せっかくだからミニスカートにしようかw」と返すと
「いいよ」と、短く返してきて驚いた。
沙絵はミニスカートどころかスカートを履いた姿なんて高校の時以来見たことなんかないから。

「いいのか？でも、姉ちゃん足なげーしさ、きっと似合うだろうな」と本音を送ると
「持ってねえから買って来ねえと、後で請求するからな」
「いいよ、何枚でも払ってやるから可愛いのを頼むよ」
「スカートくらいで可愛くなるかよ、ばか」
「なるさ」

このやり取りを千佐子が一緒に見てたんだけど
「沙絵……かわいいね、……思春期の女の子みたい」と笑います。
そして私の頬を撫でながら
「時間をたっぷりかけて、やさしくしてあげてね？」と微笑みました。

翌日は仕事を休むことにしています。

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