禁断の木の実

バケモノの子とは言い過ぎですね。

でも、計り知れないって意味では当たってると思います。
予測がつかない行動をしますから。
予測がつかないほど楽しませてくれるんです。
最近は三人で歩いていてもハラハラドキドキです。
パパは周りの視線が気になっていになって落ち着きません。
千佐子は気がついていパパのお尻をポンポンと叩いて
「大丈夫だから、心配ないから」と小声で言って笑います。
「だけどさ、お前、結構見られてるよ」と言うと
「仕方ないじゃん、見せてる訳じゃないし、見るだけなら勝手なんだから」
「そうだけどさ……」

もう、こんな感じなんです。
家族でのお買い物はけっこう疲れます。

優美には最近はできるだけ挑発的な服は着せないように妻に言ってあるので外出の時にはデニムのハーパンや、スカートは極力履かせずにキュロットスカートにするなど気を遣います。
以前は男だけ気にしていればよかったけど、千佐子を知ってくると女も油断なりません。
本当に疲れます。
そして千佐子のタフさ加減には驚くべきものがありますね。
千佐子に言わせると
「だってー、わたしは基本されるだけだから、体力つかわないもん」だ、そうです。(そーでもないと思うんだけど)

優美の体臭をめまいがするほど吸い込んで幸せいっぱいのパパです。
今夜は寝かせてもらえるのかな。

なんだか物凄く可愛くなってるし、
ヤバい感じですけどね。
最近流行りの白の肩出しＴシャツに淡いベージュに赤いチェック柄の段フリルミニ、
こんな時間にソックス履いてるし。
髪はもちろんアレだしね、
振り返る仕草もピョンと跳ねて半回転したり、あれはスカートとツインテールを揺らして可愛さをアピールしてんだろうなあ……

まあ、あいつがしたいと言えば頑張るけどね、
実際、可愛いし。

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