滑川さんがいうには、居酒屋で沢木と初めて会った日の翌日に、自分のアパートの近くのコンビニで沢木と偶然の再会をし、ああだこうだと話をしている内に、その数時間後には自宅のベッドの上でお互いを求め合っていたのだという。
「何で付き合うことのないタイプだった男と、そんな短時間で男女の関係になるの? ひょっとして無理矢理やられちゃったとか? 」
今思えば女性に対してかなり失礼な質問だが、その時の私には心の余裕がまるでなかった。
「でも、男の人って誰でも最初は強引だよね。それを無理矢理ってとるかどうかはその人次第でしょ」
彼女は微塵も嫌な顔をせずに答えてくれた。
離島から出てくる直前に唯一の同級生の男子とセックスの真似事をしたことがあったから一応は処女ではなかったのだが、ほぼ無垢な彼女はその日から三日三晩沢木に開発をされ、最後には自ら沢木を求め、腰を振り、ヨダレを垂らしながら激しくイってしまったのだと、彼女は身振り手振りを加えながら楽しそうに私に教えてくれた。
「もう、ずっと絶頂って感じ? ビクンビクンって。それまであたし、イったことなかったからさ、ふふふ」
「三日三晩!? 」
「そ、ほとんど寝なかったなぁ」
「沢木ってそんなにすごいの・・・」
目の前にいる滑川さんの在らぬ姿を想像してしまって口の中が渇いてきた。
「そうね、何がスゴイって・・・」
体力があるのはもちろんのことだが、それにも勝るテクニックがあるのだという。
彼の指使いは繊細で激しく何処を触ればいいのかセンサーでも付いているかのようだし、舌使いは柔らかく強く包みこまれるかのようだし、
「一番はね・・・」
彼のあそこは、正に彼自身のシンボルであり、その出で立ちは長く太く逞しく、天に向かって聳え立つ神柱のようなのだと。
私は言葉が出なかった。
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