こちらに股を広げた状態でいる母のアソコを、沢木が覗き込んだ。
「あはは、おばさん、クリでかくなっちゃってるね」
私の方を振り向き、母のアソコを指差しながら沢木が、ほら見てみろよ、と言わんばかりに笑った。
母はクタッとしたまま動けず、沢木の行為を見ていない。
少し遠目だが、確かに先程沢木に抱えられながら私の面前にさらされた母のアソコには見られなかった突起物が覗えた。
沢木がその突起物に触れると、母は身体をビクつかせ、「だ、ダメ、あ、はあ・・・。イッたばかりだから、はあ・・・、さ、触らないで」と苦しそうに懇願した。
「ふーん。イッたばかりだから・・・、ねえ・・・」
母のお願いなど聞く耳を持たない沢木は、構わず愛撫を続けていた。
「アン! ほ、ホントに・・・。あ、ああ! だ・・・、本当に、あん・・・」
下半身をクネクネ動かし、沢木からの攻撃を交わそうとしているのだろうが、見方によっては愛撫に酔っておねだりをしているようにも見えた。
「じゃあ、こんなことも駄目なんだろうなぁ」
沢木が母のクリトリスを人差し指と親指で摘むと、グリッと捻った。
「・・・ほ、あん! 駄目ぇ!! 」
そう叫びながら、母は開いていた股を閉じると、反射的に沢木の腕を挟み、そのままピクピクと腹筋を揺らしながら二度目の気をやった。悲鳴と同時に、ピューっと小さく小水を噴いた。
「あひゃ・・・、あー、はあー、あー、ひゃあぁ」
母が発した奇妙な声を、私は生まれて初めて耳にした。その声は衝撃的で、背骨の上から下まで電気が走ったように、ビリビリと震えた。
「ごめんごめん。一度なんて言っておきながら、あんましおばさんが気持ち良さそうだったから、二度逝かせちゃった」
私なら二度も連続で絶頂を迎えたら、性欲も下がろうが、母のそれは衰える事はなかった。
「おばさん、入れて欲しい? 」
自分自身の鎌首を持ちあげながら、沢木が聞いた。
「あひ・・・、は、はい・・・。ほ、ほひいで、す・・・」
逆にエンジンがかかったのか、ついさっきまで『イッたばかりだから・・・』なんて拒んでいたのに、更なる快楽を情けない声で求める母。その目に映っている沢木のイチモツは、以前母に最高の快楽をもたらしてくれた、忘れることの出来ないもの。
薬物中毒者になった人が更生した後、ふとしたきっかけで薬物が目の前にある状況になった場合、その誘惑に負けて再度手を出してしまう、なんてことを耳にした事がある。沢木のモノが薬物とは言わないが、中毒性、若しくは依存性がひょっとしたらあるのかも知れない。
あれだけ家族を愛していた人が、一週間ほどの間、取り憑かれたように若いエキスに塗れ、快楽に溺れ、行ってはいけない道を夢中で突き進み、それを我が息子に気付かれたことを知り、慌ててその関係に終止符を打ち、夫に気付かれる事なく、家族関係が再構築出来たのは、単に麻疹の様なものに掛かっただけだと思っていたのだが、実はそんなものじゃなく、それは相当根深いところの意識まで蝕んでいたようだ。
「じゃあ、ほら、咥えて少しは奉仕をしろよ」
ようやく起きあがる事ができた母を又寝かせた。顔を横に向かせると、シックスナインの格好のまま、沢木がイチモツを母の口に押し込んだ。今度は最初から喉の奥まで突っ込んだらしく、母は沢木の腰ら辺に手を添え、一瞬「っごえ! 」と苦しそうな声を出したが、又目を白黒させながらも、母なりに一生懸命咥えようとした。が、上手くいかなかったので、業を煮やした沢木が、自ら腰を振り、一人でシックスナインを楽しんでいた。
「ジュボー、ジュボー、ヂュパ」
力無く横たわり、開いたままの母の口を使っている様は、まるでラブドールのようだった。
「もっと喉をすぼめて、舌使えよ、馬鹿」
「ふぁ・・・い。・・・んぺ、チロチロ・・・、んぽ、オエッ」
母の特権かと思っていた『馬鹿』という言葉が、こんなに切なく感じた事は無かった。
自分の同級生に見下されている母。
棘だらけの言葉が、私の心に鋭く突き刺さり傷を付ける。
母の言う『馬鹿』には、嫌味がなかった。決して相手を見下している言葉ではなく、親しみが込められていた。
だが沢木のそれには、そんな暖かさはある筈がない。
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