ベッドから降りた沢木が、着ていたTシャツを脱いだ。線は細いがガッチリとした筋肉質の綺麗な体つきをしていた。
そう言えば、沢木の裸を見るのは初めてだった。こんなにいいガタイだったとは・・・。その流れでベルトを外し、履いていたジーパンも脱いだ沢木は、ゆったりとした暗い色のハーフパンツ的なものをはいていた。よく判らないが、大きめなトランクスのようにも見えた。
筋肉美の体も素晴らしいのだが、彼自身が収まっている中央部分に、否が応でも目がいってしまう。
私が彼と同じものを履いていたら、おそらく何の凹凸のない様子になると思うが、彼のそれは、まるで子供がふざけてパンツの中に異物を入れているように、大きく膨らんでいた。しかも、男性器の形ではなく、言うなれば大蛇のようなものが丸まっているところに布を被せているような様子だった。
私はそのまだ見ぬ異物に対し、恐ろしさを感じた。同時に胸の奥から感じたことのない興奮の波が押し寄せてきた。
断じて言うが、私はホモではない。
しかし、この時の私は早く彼のモノが見たくてウズウズしていた。動悸が激しくなり息も荒くなっていった。
おもむろに、彼はハーフパンツを脱いで真っ裸になった。
そこに剥き出しとなったモノは、私がこの世に生を受けて初めて目の当たりにしたものだった。
ベロン。
そう音が聞こえてもおかしくなかった。
大きい・・・、物凄く・・・。
思わず、唾をゴクリと飲み込んでしまい、自由な身であれば、後退りしてしまったかもしれない。
とても同じ男性器だとは思えなかった。
別の生き物・・・。
全体的な大きさは勿論だが、カリ首も立派なそれは、三分立ちというところだったが、既に存在感としては十分だった。
ダランとした佇まいのシンボルは、まるで休息している龍の首ように見えた。
こ、これが勃起したら、どうなるのだろうか・・・。
そしてこれが・・・、母の身体を突き刺したなら・・・。
死んでしまうんじゃないか・・・。
そんな想像をした私だがすぐに思い出した。
そうだった・・・。
母は既に体験ずみだったんだ。
また胃の奥から何かが込み上げてきた。
そして何か足に冷たいものを感じた。
見ると、足元に大きなシミが床を濡らしていた。
そのシミから細い糸のようなものが、私に向かって伸びていた。
それは私の我慢汁だった。
私が興奮した証が、大きなシミを床に作ってしまっていたのだった。
こ、こんなこと・・・、初めてだ・・・。
ベッドの側に立っている沢木が母を見下ろし、ベッドに座っている母が沢木を見上げていた。
母の目はトロンとしていて、口は半開きで何かに取り憑かれているようだった。母は少し震えながら、彼のモノに触れようと手を伸ばした。
「行儀が悪いな。おねだりはどうした? 」
馬鹿にするような目で母を見下しながら、沢木が冷たく言った。瞬間、手を引っ込めて舌を出してお願いする母は、正座をし両手を前についている格好をしており、その様子はまるで犬のようだった。「はっはっはっ・・・」と息遣いが聞こえてこないのが不思議なくらいだった。
「よし、舐めていいぞ。ただし、手は使うなよ。お前の腐った手で俺の神聖なモノを汚すと承知しないぞ」
そんな言われ方をされた母は、「・・・はい」と静かに返事をし、しかし舐めてもいいという許可を貰った嬉しさなのか、嬉しそうに四つん這いのまま沢木のモノに舌をつけた。
下から上へ、また上から下へ、右から左、そしてその逆へ、舌全体で『んべっ』という感じで舐めていき、時折、睾丸を優しく吸って奉仕する様は、昨日今日のどそれではなく、二人が過ごしてきた明らかにされていない日々をよく表していた。
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