この物語がこれほど興味をあとに引くのは、この長いインタバルの間に読者が勝手にいろいろ想像し、
自分の予想に基づく物語を勝手に作り上げて楽しむことにもあると思います。
僕の想像では、沢木の誇大妄想的マジックにかかった母親がこれまでにないほど開放的な気分になって、
(このシーンが最大の楽しみなんですが・・)
大きい声などを上げて狂乱する結果、さしもの父親も目を覚まし、作者が予言していたような本当の
危機が池田家に訪れることになるのでは・・というものです。
その時沢木がどのようなマジックを使ってとりあえずの危機を回避するかは見ものですが、結局は
本当の危機は去らず、結局母親は家を出ることになるのでは、と想像します。
そこで経済的実力もある沢木は、責任上池田母に救いの手を差し伸べるのではないかと想像するのですが、
主人公の池田君も心情的にそれを支援する形となって、別居状態の池田家の将来的な和解を暗示する
ようなラストシーンで終わるのでは・・なんて勝手に想像して楽しんでいます。
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