続きです。
「その会報とやらを見た事はあるのか?お前にも送ってくるのか?」
『‥前に一度送って来たから見たけど捨てちゃった』
間違いなくあると思いました。昨年までの日記とかと一緒にどこかに隠してると思われます。今年の日記に書かれていた、ナオミ報告というのはそういう事だったと思います。その時です。○○(健太郎ママ)進捗なし、と言う意味がピンと来ました。「ヤスコ、お前もしかして○○さんをナオミさんに紹介したんじゃないだろうな」語気を強めました。
『‥‥』「どうなんだ!」
『だって○○さん、凄く悩んでたんだもの、可哀想なんだもの』
「‥いつだ?いつ紹介した!」
『去年の暮れの飲み会のあと』
それで1月のナオミさんとの電話に、進捗なしと書いてあったようです。と言うことは、進捗なしというのはナオミさんの方から妻に伝えられた事だったのです。
「その"母として"と言うのはどんな冊子なんだ?」
『‥8ページくらいで単行本くらいの大きさ。表紙には"母として"って言うタイトルと聖母マリア様か何かの絵が描いてある。裏表紙には、悩めるお母様へって書いてあって‥』「それから?」
『‥‥貴女が大変な思いをして産み、愛情を捧げて育てて来た大事な大事な息子さん、逞しく立派に成長しました。しかし成長のマグマは日々煮えたぎり、貴女の愛する息子さんはそのマグマを持て余し、毎日悩んでいます。多感な年頃です。そのマグマがあらぬ方向に向けられては、貴女の愛する息子さんが傷ついたりしかねません。息子さんを悩みから解放してあげるのは母の役目です。貴女が全て受け止めてあげるのです。母としての務めです。貴女と同じ立場の母親が、どのように息子さんの悩みを受け止め愛情を注いでいるかをご覧下さい。だいたいこんな感じの事が書かれてて、3ページ目からは、いろんな母親の体験談が載ってる感じ‥』
呆気に取られて直ぐには言葉が出ませんでした。
疲れましたので続きはまたいずれ。
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