それは戦争だ。
満州の開拓民の間では、男達は戦争に駆り出され、
ロシア軍の南下に伴い、女達は辱めを受けない為に、集団自決を試みた。
ただ、男で残った16才17才の少年が不可思議な行動をした。
若い女達は自分の赤子を絞め殺したが、自決しきれず、
少年に自分を刺し殺すように頼んだ。
少年は15才から38才位の女達、70名ほどを次々と刺殺した。
当時の女達はパンツもつけておらず、腰巻に粗末な着物だった。
現場では、刺された女達は苦しみに悶え、着物ははだけ、
乳房や性器の割れ目もむき出しに露出しただろう。
その後、二人の少年は互いに小石を眉間ぶつけ合い自殺を図ったと言うが、
数日後、少年は生き残り、
女たちは素っ裸で、全員が野原にきれいに並べられ死んでいた。
「僕たちが目を覚ますと、女たちは素っ裸にされ、
衣服は中国人が盗んだのだろう」と言う。
ここで幾つかの疑問が生じる。
なぜ、女達を鋭い刃物で刺し殺したのに、自分達は
小石で眉間をぶつけ合い、気絶ぐらいで済ましたのか?
少年が「気を取り戻した後に 中国人が来たので
藪に逃げ込んだ」と言う。
反日の民間中国人が現地に向かったには本当のことだが、
その時には既に衣服は脱がされ、
集められている衣服をこの時に、彼らが持ち去ったのではないか?
本当に少年達は気絶をしていたのだろうかが疑問だ。
気絶している時に、女達の衣服をはぎ取られたのなら、
気を取り戻した時に、彼らも素っ裸にされているはずだ。
中国軍が着いた時には、少年たちは衣服を着ていたのだ。
少年達は気絶をしておらず、彼らが女達を素っ裸に
したとしか考えられない。
そして、反日の中国人が来たので藪に逃げ込み、
その時に国人が衣服を持ち去ったと考えるのが
順当だろう。
16才、17才ともなると普段から女達をみて、
悶々としている年齢だ。
女達を刺したとしても、痛みで動けず、
はだけた素肌、露出した性器を見てどう思ったのだろう。
一人の聾唖の少年は、風に罹り満州で死んだと言う。
17歳の少年だけが帰国した。
ラジオのインタビュアに、
「裸に遺体を横数列に何故並べたのですか?」との質問に、
ハッキリとは答えなかった。