禁断の木の実

二浪して二流大学に入って二年目の初夏。彼女もなく、気力も
なくダラダラ生活をしていた。性欲だけは人一倍あっても
セックスさせてくれる女性もおらず、精通してから精液処理は
もっぱらオナニー射精。朝、起きる前に寝床で一発、学校ついて
授業に出て女子の生足に興奮してトイレで一発。下宿に帰って
来て食事前に一発、風呂屋から帰ってきて寝る前に一発。とにかく、
一日に何度も快感の脈動を味わわないと我慢できないでいた。
そんなある日、ふと立ち寄った本屋の占いに、性欲を５日間我慢
して、公園に出かけよう、そうすれば貴殿の性欲を受け止めて
くれる女性が現れると。それで、とにかく、必死で５日射精をせず
過ごし、ちょっと離れたところの公園へ行った。無料の野外コン
サートみたいなものをやってたので後ろのベンチに腰を下ろした。
何曲か終わって、下手くそと思いながらも席を離れずにいたら、
曲の合間に、ちょっと年上かなと思われる女性が近づいてきて
「この席、よろしいかしら？」と座ってきた。
そして、なんとあれよあれよというまに嘘のような展開に。
いつの間にか彼女の運転する車の助手席にいて、気付けば
人っ気のない山間の池のほとり。

みたいなことをやってたので