焼き鳥屋で二人の男女が、よふかし焼き鳥しながら
恋バナや恋愛の愚痴を吐き出していた
シャレオツな雰囲気でもない、漂うムードがあれば
焼き鳥に掻きけされる
女「昔はカッコよければコロッと落ちてたね、カッコいいって騒いでる女子とそうじゃない女子の違いって何だと思う?」
男「単純に騒がない女は、お高くとまってるって思うなぁ。ボヤ騒ぎのあとに、こっそり狙うとかな。
カッコいいって追いかける女は、ちっとも相手にされない席に自分から座ってるんじゃねぇかなぁ。
男は男で、お高くとまってる女が気になる
って感じに思うよな」
女「そっか、相手にされない席ねぇ けど相手にされなくても好きだから今の状況が本望って思っちゃうのよね。
別に一緒に居たいわけじゃないけど、周りの悲鳴に釣られて一緒になってカッコいいって言ってる感じもあるよね」
男「要するに見るだけで満足してるんだろ」
女「目の保養もあるかもね」
男「人間生きてると一生懸命っていうのは大前提って思うんだよ。仮に自分を相手に売り込む時、一生懸命をアピールしたって、それは当然だから効果に繋がらないのさ
カッコいいに越した事はないよな けど、カッコいいっていう大前提のまま、ただカッコいいのは目が慣れてるんだよ!意外っていうやつを見た時に、側面を見て違う魅力に気付くって話だな」
女「あー、でも必死に私を追いかけても先に行かせるかな
いじわるだけど(笑)」
男「食った食った、行くか」 「まだ飲みたいのに」
フラフラしながら男女は歩き、公園のトイレで用を済ませた
ベンチを座り込み、男「一番は、おまえの事を理解してくれる男だろ」
女「理解って難しいかもね、合う合わないあるし」
ふと男の視界に入る女の太ももにムラムラを覚えた
角度を変えればスカートの中は伺える、そういう状況。
男は我慢をやめて、女をトイレに連れ込んだ
「急に何よ!ツレション相手間違えてるでしょバカ」
男「黙れ、ツレションじゃねぇよ。やりてぇ気分になった」
女「冗談はいいから」
男「うるせぇ、こういう流れも大前提だろ」
女「本気なの?」
男「男女のセックスは世間において意外か?」
女「知らないよぉ」
そして、男は女を抱いた。大人のよふかしはいつも、
男女の色気に時間は止まる
焼き鳥の時間は、たわいのない恋バナ
そんな二人にハプニング無しは野暮。
男「トイレじゃなくベンチで襲っていたら拒んだのか?」
女「っていうより、どこでスイッチ入った!
それにビックリ」
男「スイッチ?おまえが女だから
それしかねぇじゃん」
女「もう焼き鳥誘わない」
男「じゃあ、今度はツレションしてやるよ」
女「断ります」
と、トイレから出てベンチで話していた二人だった