俺が5歳のころ祖父(父の父)が体を壊して入院した。
小学校に入り4年生くらいまで、母はよく俺を連れて祖父のお見舞いに行っていました。
父は仕事であまりお見舞いに来れないようで、母は俺に手を握ってバスに乗り祖父に会いに来ていました。
母は私の肩に手を置き祖父の前に立たせると、「お義父さん、稔よ、分かる。」と言っていました。
祖父が俺の顔を見て微笑むと、母は俺に廊下で待っているように言い祖父の手を握って何か話しかけていました。
しかし、1年後祖父が亡くなると母はお葬式ですごい勢いで泣いていました。
「お義父さん、ありがとう、お義父さん、お義父さん、、」
その泣き方は父より、父の姉や妹より激しく泣いていて、親戚中が引いていました。
お葬式が終わると俺は病院へ連れて行かれ、唾液を採取されたり採血もされた。
そして1か月後、母は父と離婚をし俺は母の実家で祖父と祖母と暮らすようになりました。
子供心に俺は祖父の子供かもしれないと思った。