私信次45才、バツイチ会社員、義姉美代子47才未亡人。
四年前、九つ上の兄が、心筋梗塞で職場で倒れ、そのまま急逝した。
兄が亡くなった当時、まだ大学生だった甥は就職し東京へ。
美代子は一人暮らしとなったのが一年半ほど前、それから間もなくだった。
美代子から電話をもらう。
「なんか一人でご飯食べるのが嫌で、良かったら仕事終わったらうちに来ない?」
それから時々、美代子に誘われ、晩御飯をご馳走になった。
昨年夏、例によって美代子に誘われ訪問すると、缶ビールが用意されていた。
私は美代子が酒を口にしているとこを見たことがなかった。
誰かの法事や結婚式、正月とかの集まりでも。
私も酒はどちらかというと苦手。
それなのに用意されたビール。
美代子はビールを口にするも、すぐ顔を真っ赤にした。
二人で辛うじて500缶一本を空けた。
「今晩は泊まりになっていって」
車で来た私は、代行で帰るつもりだったが、直感的に、美代子が私を誘っている、そう感じた。
でも義理の姉、泊まるのをためらうと、美代子はいいからといって聞かない。
押し切られるように泊まることに。
風呂から上がり、私が出たことを美代子に伝えようと、美代子の部屋を開けたとき、美代子は兄の仏壇の前に座っていた。
私は床についた。
苦手な酒を口にしたのに寝付けなかった。
やがて美代子が風呂から出た様子。
美代子が自分の部屋に入る音がした。
誘っている、私は美代子の部屋に向かうかどうか、迷っていた。
義姉、兄嫁、胸も大きいし魅力的な熟女、でも私の勘違いだったらみっともない。
廊下にパタンという音がした。
ヒタヒタと人が歩く音がした。
やがて私がいた部屋のドアを叩く音がした。
「信次さん寝た?」
「いえ、まだ」
ドアが開いた。
美代子は普通のパジャマ姿、ちょっとがっかりした。
美代子は何やら箱を手に持っていた。
それを私の前に置いた。
コンドームの箱だった。
24個入りが、たった二つ使われただけだった。
「あったものが急になくなって。寂しかった」
どうゆうことか聞いた。
亡くなった当時50だった兄は、かなり絶倫だったようだ。
亡くなる数日前、兄はこれを自ら購入し、たった二個使っただけで旅立った。
あった性生活がプッツリ無くなり、無性に寂しくなったと言った。
良かったら私を滅茶苦茶にしてほしいとのお願いだった。