カテ違いならば、ごめんなさい。
僕は、父を早くに亡くしています。それからは、母と二人暮らしです。母は、活発で愛想もよく、町内で何かあると必ず参加するタイプなので、僕はそういうことには参加しなくてよかったのですが…。
そんな母が、去年の夏に病に倒れました。現在も自宅療養してます。さすがの母も、もしものためでしょうか?僕に町内の活動をさせるようになりました。正直、3軒も離れますと誰がだれやら。あまりの近所さんを知らなさ、自分でも呆れます。
とある日曜日。この日は、町内の一人暮らしの老人にお弁当を配ります。それだけ。孤独死対策なのでしょうか。僕に割り当てられたのは6個。それぞれ、一言二言話しをして回ります。正直、じいさんばあさんの相手も疲れます。最後は、うちの裏のおうちです。この辺じゃ、少しだけお金持ちでして。『だけど…老人いたかなぁ?おばさんがいるのは知ってるが…。』
チャイムを鳴らします。おばさんが出てきました。相変わらず、清楚できれいなおばさんです。『弁当、持ってきました。(^.^)』。他のおうちと違い、昔から知っているおばさんなので、気も楽です。ただ、このうちに関しては何も知らないんです。旦那さんに会ったこともありませんし、息子さんは早くに亡くされたとか、そのくらいでして。『ところで、誰の弁当?』と聞いてますと、『えっ?おばちゃんのやん。』と言われます。そう言えば、子供の頃からこのおばちゃんは知っています。昔からきれいで、全然かわらない人ですが…。『何歳なんだろ?』
家に帰り、さっそく母に聞いてますと『73やで。』と言われ、びっくり!10歳以上は若く見えます。それから、毎月の第2日曜日のお弁当配りは、僕のお仕事になってしまいました。