1.以下は、「痴漢に会った」という女性の手記およびそれに関する僕の感想等です。
ア、触り方がソフトで優しいものでしたので、最初のうちは「痴漢だ」と気付きませんでした。
スカートの中の手が入ってきたとき初めて気づきました。
痴漢に会ったことのある女性ならほとんどの方がこういう経験をなさっているのでは、と思いますが、
「気づかなかった」ということは「嫌だ、と思わなかった」すなわち「許していた」ということですよ
ね。つまり、「ソフトに優しく触っているうちは許される」ってことですよね。
イ、電車通勤を始めたころは痴漢が嫌で嫌でしかたがありませんでした。でも、そのうちに慣れました。
いまでは暫らく会わないと寂しい気持ちになります。久しぶりに会うと「あら、いらっしゃい」てな
感じです。
これも、ほとんどの女性がそうだと思います。ただ、「あら、いらっしゃい」まで5年ほどかかる方
もいれば半年ほどの方もいらっしゃると思いますが。
ウ、痴漢に感じている自分を嫌悪しました。
「触られて感じる」のは「女の本性」だと思います(相手が誰であっても)。ですから、感じた時は「自
分には女の本性があるんだ。」と思っていればいいのです。
エ、彼(痴漢)は私より先にある駅で降りました。そして、ホームを歩きながらこちらをチラと見ましたの
で、私はニヤッと笑いました。すると彼もニヤッと笑い返してきました。
いいですね。社会的には「犯罪」とされることを当人達は互いに楽しんでいる。周りの人たちは知らな
いけれども当人達はお互いに心を通わせ、それを伝えあっている。
素晴らしいことだと思います。「心の通わせ」が行為中だったら、もっと素晴らしかったですね。
オ、気持ち良かったので、電車を降りる時「ありがとう」と言いました。
「痴漢と女性が心を通じ合う」という意味で、これもいいと思います。
僕は痴漢したことはありませんが、痴漢さんの気持ちはだいたい分かる、と思っています。痴漢さんは
自分の欲望を満たすことに夢中になりながらも、「俺は、こんな可愛い娘にこんないけないことをして
いる。」という罪悪感と「腕を取って「『この人、痴漢です。』と叫ばれるのではないか。」という恐
怖心にさいなまれている、と思います。「ありがとう」の一言が、この罪悪感も恐怖心も吹き飛ばして
くれる、と思います。
2.さて、質問です。
上記1について、あなたはどう思われますか?