会う旅セックスして、気を失うほどイカされて、私って、セックスするために彼と会ってるのかな?なんて思うようになった。
クンニで一度イカされ、その快感がまだ漂ってるうちに入れられるから、狂ったようにイカされた。
まるで、セックス目的の恋してるような、そんな錯覚に陥ってるとき、違う男性に優しくされて、これが本当の恋だったと、一方的に彼を振ってしまった。
彼に言われて、最後のデートでお別れの儀式をした。
最後のデートにセックスは無し、二人が出会った店で最後のディナーを食べた。
店を出て、別れ際に、正直に本当の事を言った。
「好きな人ができてたんだ…気付いてあげられてたら、俺から去って行ったのに。ごめんよ。俺なんかと一緒にいたら、辛かったね。」
って、別れを受け入れて、最後まで私を気遣ってくれた。
「じゃあね。俺、消えるから。連絡先も消すから。元気でな。さよなら。」
私の目の前で、スマホから私の情報を消去して、去って行く彼の後姿を見送りながら、彼の事はずっと忘れられないだろうなと思った。
その後、優しくして熟れた男性と付き合い、抱かれた。
気持ちはいいけど、イケなかった。
少しずつ、彼とのセックスを思い出し、気を失うほどの快楽を欲しがるようになった。
そして、優しくしてくれる男性は、優しいだけで強くなかった。
優しいのと優柔不断なのが混じってて、次第に心が離れて、別れた。
スマホにの頃元彼の写真を見て、何で振ってしまったんだろうと涙ぐんだ。
あんな振り方して、今更やり直そうだなんて、口が裂けても言えないと思った。
別れて数年後に、彼との出会いと別れの思い出がある店に行って、少し思い出に浸っていたら、彼が店に入ってきて、窓際に座った。
ときめいた私は彼に近づこうとして立ち上がったけど、もう一度座った。
彼、左の薬指にリングしてた。
食事を急いで平らげて、お会計してたら、彼がついk注文しようとお会計の場所に並んでて、お互いい目が合ってしまった。
結婚してた彼に、
「結婚、したんだね。おめでとう。」
「ありがとう。俺では、君を幸せに出来なかったから、潔く諦めたら、妻と出会ったんだ。君は幸せになれてるかい?別れてからも心配してたんだよ。君、脆いところがあるからさ。」
って言った彼の言葉とセックスが、今でも忘れられない。
彼と別れてもうすぐ5年、三十路になった私は、もう結婚は諦めてる。
何で彼と結婚しなかったんだろう…
悔やんでも悔やみきれない。
何であんな振り方したんだろう。
あんないい人だったのに、私のことを一番に考えてくれてた人だったのに、懺悔してももう遅い。
彼は他の人のものになっちゃった…