私の祖母が70年代の古いSM雑誌にモデルとして載っていました。
見つけたのは小学校高学年の夏休み。
祖母の家の倉庫の2階で紐が融けかけたダンボール箱の中を見つけたのですが、中に入っていた束ねた縄や手錠、大きな浣腸器、当時は何の道具か分からない様々なゴム管や男の人のあれを模ったバイブやディルドーと一緒に、地味な表紙の雑誌が10冊以上を見つけたんです。
入っていました。
雑誌をパラパラと捲ると読み物中心ですが裸の女の人が縛られた写真やイラストが載っていました。
何冊目かの雑誌に、大きな男の人が黒い小さなパンツを穿いただけの小柄な女の人を後ろ手に縛ろうとしている古い白黒の写真が挟まれていましたが、その写真を見た途端に何故か女の人が祖母の若い時だとピンッと来ました。
その日は四枚の写真とそれを挟んでいた雑誌だけをそっと持ち出し、自分の家に帰りました。
それから色々な性の事に興味を持つようになって、自分の両親の寝室に何かいやらしい物が無いかと探したり、休みの前の夜は両親の寝室の近くで聞き耳を立てたりするようになりましたが、おかげでSMを始め同性愛や露出などの普通は変態と言われる事に嫌悪感や拒否感はほとんど持たなかったような気がします。