離婚して3年、離婚後初めてお前の姿を見て、やっと心の整理がついた。
別れてもずっと練があったんだよ。
浮気して元女房を裏切ったのは俺なのに、やっぱりお前が好きなままだっ
た。
今でも時々、お前の事を考えることがあるし、酒を飲むと愛しくてたまら
なくなるときもある。
でも、俺にはお前とやり直す資格は無いし、前に進まなくてはならない。
第一、お前が実家にもいなくて、どこで何してるか、わからなかったし
な・・・
お前は、凄い美人ではなかったけど、イイ女だったよ。
俺26歳、お前23歳で出会ってすぐに恋に落ちたっけな。
優しくて、気立てが良くて、セックスは俺が初めてだったよな。
まさか23歳のお前が処女だとは思わなかったけど、初々しかったよなあ。
俺に裸を見られて恥ずかしくて、両手で顔を覆ってたけど、乳も茂みもそ
の下のワレメも丸見え、隠す場所が違うんじゃねえかってね。
23歳の処女マンコ、綺麗だったねぇ。
ピンクで、ビラビラなんかほとんど無えし、舐めたら足と女用として俺の
顔が挟まったよな。
成熟した24歳の身体を初めて晒した男が俺なんだよな。
初めて男に股間を晒し、顔を真っ赤にしてたよな。
その時の元女房の初々しさや恥じらいは、今でも俺しか知らないわけだか
らなあ。
俺にマンコを触られ、舐められ、吸われ、その後、生のチンポを入れられ
て、ズブッと処女膜を突き破ったんだ。
あの時のチンポで味わった感触は忘れられないよ。
その後、何度も俺に抱かれて、お前はセックスの快楽を知っっていったん
だけど、その過程も忘れられないよ。
あんなに初々しかったお前が、俺に愛撫され、チンポを捻じ込まれ、生チ
ンポで体内をかき回され、悶えて身を捩る姿は普段のしおらしいお前のイ
メージからは想像ができなかったよ。
大人しい地味な24歳のおぼこ娘が、27歳で俺と結婚する頃には、しっかり
チンポ快楽を知ってたからなあ。
そして、俺の女房となって、マンコの奥に精液を注ぎ込まれる快楽に、や
がてイクことを覚えいったんだ。
お前が27歳で妊娠した時、俺は禁欲生活に耐え切れず、職場のバイト娘に
手を出しちまった。
可愛いからセーラー服着せて、コスプレエッチなんかしてさ。
お前、どこで知ったか俺の浮気に気付いて、妊娠中に出てい行っちまった
よな。
「奥さんとして、ちゃんと愛されたかったよ・・・生まれてくる子の認知
なんかいらない。サヨナラ・・・」
義父母からも、
「慰謝料もいらないから、二度と顔を見せないでくれ・・・」
って言われちまったよ。
でも、バイト娘には慰謝料請求したんだって後で知ったよ。
バイト娘にも謝りたかったが、専門学校辞めて実家に戻っていなくなって
た。
俺、二人の女を不幸にしたんだ・・・
この間、仕事で東村山に行ったんだ。
武蔵野線の新秋津駅で降りて、ひと仕事終えて帰る途中、小腹が空いたん
で「いなげや」っていうスーパーに寄ったんだよ。
そしたら、そこに元女房の姿が・・・
お前、座って商品並べてたよ。
立ち止まったり、急に進行方向変えると不自然だったから、そのままお前
のすぐ後ろを通り抜けたけど、お前、全く気付かなかったね。
でも俺、通り過ぎる時、お前の左薬指に光るリングをハッキリ見たよ。
お前、この3年の間に再婚して、東村山にいたのか・・・
胸が軋むと同時に、良かったなって素直に思えた俺がいたよ。
俺は、暫く店内をうろついて、最後、お前が台車を押しながらバックヤー
ドに消えて行く後姿を見送って、パンと缶コーヒーを買って店を出たよ。
元女房は、新しい旦那と前に進んでいた。
俺が先に元女房に背いたんだから、俺が立ち止まってお前を振り向いても
仕方ないよな。
俺が最後に見たのは元女房の背中・・・
俺、33歳のバツイチ独身だから、今、関連会社への出向を打診されてるん
だ。
震災の復興で成長した関連会社は仙台にあるが、希望すればそのままセン
ダに骨を埋めることもできると言われた。
俺は、元女房との思い出が詰まる東京を離れようと思う。
「お前が前に進んでいるのを見れて、俺も決心したよ。俺は仙台に骨を埋
める。さようなら。元気でな・・・」
そう言って、パンをかじりながら、新秋津駅へと向かった。