父が亡くなってから母が俺に暴露したこと。
俺の本当の父親は高確率で父では無いということ。
長男だった父は結婚を急かされ母と見合い結婚した。
しかし子供がなかなかできずに血族の本家としての建前があり俺から見たら祖母に嫌味を言われ続けたそうな。
悔し涙を流しながら語ったのは祖母の命令で父の弟2人に抱かれたという事。父の兄弟はみな乱暴者で父が仕事に出ている間、遊ぶように毎日襲われたらしい。それから間もなく俺がお腹の中にできたらしい。母が何よりも悔しかったのがまだ出産適齢期真っ只中だったのに自分自身が夫の子を諦めてそれを受け入れてしまった事。
その話を聞いて合点したのが父の兄弟がよく俺と母だけがいる時間に顔を出しに来たという事。これは母には聞かなかったけれど、もしかしたら俺が生まれてからも母との肉体関係は続いていたのかもしれない。
父と母はとても仲睦まじかったのでこの事実はかなりショックだった。
墓まで持っていかずに俺にその事を話したのは父に対する罪の意識に耐えられなかったのと、本家の古臭く罪深い気風を変えて欲しいと願ったからかもしれない。