私はレイプ被害者です。拉致され山の中で複数に犯されボロボロの状態で
そのまま山に放置されました。通りかかった車が病院まで運んでくれ
警察にも通報してくれました。その時の車の人が今の主人です
彼は何もかも知ってる。それでも汚れた私を励ましてくれました。
恐怖とミジメさで死にたいとも考えたことがあります。救ってくれたのが
彼でした。正直初めはあいたくなかった。陵辱された自分を見て知ってる
そんな彼の前に立つのが苦痛です。それでも彼は何かの縁だと言い見舞いに
来てくれました。母も最初は遠慮してもらいたかったようだが彼の真摯さに
お礼くらいしっかり言いなさいと言われた。退院していろいろな手続きやら
慌しい日が続いて警察とかにも何度か足を運んだ。彼も発見者として来て
もらったようでした。犯人が捕まらないまま時が過ぎる。忘れようにも
忘れられないあの恐怖と恥辱、会社も辞め引き篭りがちになった私を
外に連れ出すのはいつも彼だった。退院して数日して母と三人であって
お礼を言った。当然のことをしたまでですと、そして励ましの言葉
母は彼ならいいんじゃないとかいいますが、こんな汚れた私を哀れんで
付き合ってるくらいにしか思っていませんでした。男性不信もあってか
父にさえ嫌悪感を覚える。それでも彼は暇を見ては訪問してお土産とか
持ってきて母と打ち解け私の様子をうかがう。引き篭もりだった私を
半ば強引に連れ出して遊びに連れて行ってくれた。母も同席だったから
かろうじて行けたけど。
満開の桜を観に行こうって彼に誘われ母と一緒に出かけた。母がお弁当
作って丁度いい場所にシートを敷いて花見をする。きれいだった
彼が母言った。「娘さんを下さい」私より先に母にプロポーズの報告
私には何も言っていないのに。惚れた晴れたのそんな間柄でもない
妙におかしかったから笑った。久しぶりに笑った気がした
私の笑いにようやく気がついたのか彼が今度は私に言った
「結婚しよう」
順番逆じゃない・・涙が出るくらい可笑しかった。そして嬉しかった
それから彼と本格的な交際が始まった。半年後に結婚の日取りも決まり
彼とも体の関係も持った。正直怖かった。そしてこんな私でいいの?
彼は全てを受け入れ愛していると言ってくれた。また涙が出る
満開の桜を5人で観に行く。私と彼と子供。そして私の両親、この桜が
私を変えてくれたんだなとしみじみと思う。ありがとう隆さん