それは突然訪れた。親戚のJ子が死んだ。J子と俺は同い年。8年前、初期の癌が見つかったが命に別状ないと聞いて安心したけど、J子はずっと癌と闘っていたんだ。死の一年前、俺の携帯に突然電話してきたJ子。その時は一年後こんなになると思いもしなかったからたわいもない会話しかしなかったけど、今思えばアイツ自分の命が長くないと悟って口実つけて俺に電話してくれたのかな?って今になって思う。アイツの性格上弱っていく自分の姿を見せたくなかったんかな・・ 通夜でJ子の遺体と対面したけど涙は流れなかった。J子が荼毘に伏されても涙はなかった。49日の法要に出席してもまだJ子の死を信じてない自分がいる・・