中学校で初めて出会い一目惚れ、出会って一年たった時にお前も俺の事が好きだって友達から聞かされた。嬉しくて、嬉しくて…でも深く関わってくうちに友達の枠から踏み出せなくなって、お互いに気持ちは分かってたのに…俺が奥手過ぎて、そのままズルズルと。お互い違う高校になっても気持ちは変わらなかった。お前が色んな人から告白されたのも知ってたよ…、心の中では誰かとお前が付き合ってるって聞いたほうがよっぽど楽なんじゃないか?って思う程のヘタレの俺。でもお前は彼氏を作る事もなく何時までも待っててくれた…、そんなお前に一言の『好きだ』って言葉をかけてやれなくて。それからもずっと同じ事の繰り返し、同じメンバーで友達から抜け出せないままの飲み会、旅行…。
なぜかこのままじゃ駄目だって思って、当時俺に告白してきた女の子と二つ返事で俺のほうが先に付き合う事に…、これで友達のままでずっと付き合っていけるかな?なんて情けない考えの俺。
彼女が出来たっていつもの飲み会、皆の前で初めて話した夜…お前の友達が電話してきて『○○の気持ち考えた事ある?あのあとずっと泣いてたんだよ』って言われたけど俺には俺の考えがあってやったこと。
お互いに深く知りすぎた…。
それからすぐお前に彼氏が出来たって聞いて、『良かったな』って言ったけど辛かった…。
でも先に裏切られたお前の気持ちのほうがもっと辛かった事も分かってた、なのに俺が本当にこれで良かったのか情緒不安定になりかけた時に決まってお前が優しく背中を押してくれてたよな…。
俺の結婚が決まり、最初で最後のメールをお前に送った。
俺の思いを精一杯に詰め込んだメール…。
お前も『読んだらすぐに消去して』って精一杯の思いで答えてくれた。
俺の結婚式の二次会で2人でこっそり抜け出した数分間…。
2人で泣きながら抱き合い『こんな俺でごめんな…』
お前は声にならない声で『幸せにね…こんど生まれかわったらお互い素直になろうね…』
それから数年後、お前の結婚式に呼ばれた時にびっくりしたよ。
あの夜に交換した俺のピアスを着けた綺麗なお前がいたから…。
この想い出は墓場までもって行く