彼が既婚者であることはわかっていました。家庭はうまくいっていない、そう言っていたけれど、土日は必ず休みをとり、私にとって休日のほのぼのとした家族の光景を見ることはとても辛いことでした。
逢えるのは昼間だけ。夕日がおちていく時間、あなたの肩に頭をのせてずっと見ていたかった。一晩中、ベッドの中で語り合い、抱きついたまま安心して眠りたかった。
同じ年頃の子供が走り回っているのを見ると、パパなんだよね、と思いかえしメールがくる毎、不安になっていました。
毎日あなたと一緒だったけれど、そろそろ家族のもとへかえしてあげよう、そう決意して私から別れを告げ、元の生活に。
また逢えたなら、元気に挨拶ぐらいはしてね。