まだ結婚前だったころに、仕事中に妻を見かけ、声を掛けようと近付く
と、知らない男連れのようだったので、咄嗟に隠れてしまいました。男は
背が高く、イケメンで屈強な身体をしていて、ガリ勉タイプの私とは真逆
なタイプでした。私が見た事ない笑顔で男とデートを楽しんでいる妻の姿
に、二股を掛けられている、いや、向こうが本命なのかと落ち込んで、そ
の場を離れました。
どうしても失いたくない妻をと、悩んだ末に出した答えは悪魔になる事で
した。既成事実(妊娠)を作って、私だけの妻にする事でした。
それから私は人が変わったように、強引に妻をデートに誘い、強引にSE
Xを強要し、強引に中出しをし、強引に泊まらせました。
妻から妊娠を告げられたとき、あの男に勝ったとガッツポーズをしプロ
ポーズしました。
結婚式当日、忘れていたあの男がいました。事もあろうに、慣れ慣れしく
笑顔で妻のお腹を擦っていました。私は罵声を浴びせ殴るつもりで近付く
と、妻から兄だと紹介されました。振り上げたコブシは頭をかくしかなく
て、怒り顔と笑顔の微妙な顔で挨拶しました。すると、お兄さんが私の胸
ぐらを掴み「妹を幸せにしなければ殺す」と逆に凄まれ、私はビビッて
「ごめんなさい」と言ってしまいました。それを見た妻とお兄さんは爆笑
していました。
ただ、お兄さんとデート中の妻の顔は忘れられません。