昔、蕎麦屋すし屋で修業する住み込み従業員がいた
10年修業すればのれん分けさせてくれる暖簾分けたって
「長寿庵」とか「更科」とかの屋号を名乗れるだけじゃない
10年で自分で貯金もするだろうがそれだけじゃお店を出せない
蕎麦屋の組合に保証人になってもらって銀行から融資を受ける
そう言うことがラーメン屋とか個人経営だと難しいってことだ
しかしそのシステムも今や風前の灯火!大手チェーン店が
蕎麦屋もすし屋もやっていて新しく開業する蕎麦屋なんて皆無
不動で動かないものだと思い込んでたものが動くんだ!と
解った時に人は焦る漫才師の横山やすしが「日本一の漫才師や」
と豪語してた「漫才」は不動だとおもってたのだろう
だが時代に流されて漫才も芸人も変わっていく
ビートたけしが「これからは若い人に任せて漫才から距離を
置く」って言った時に島田紳助は「やった―たけしさんがいなく
なったら俺たちの天下だ」と歓喜したけどそのあとで
「ちょっと待てよこの船は少しずつ沈んでないか?」と気づき
自分自ら漫才にピりウド打ったわけだ
そこに気づけるか気づけないかが分かれ目なんだ
やすしは漫才が不動だと思っていたのできよしが政界に進出して
も世の中が流れて行ってることに気づけなかった
今や朝の情報番組もクイズ番組も芸人さんが仕切ってる
芸人なんてもんは「飲む打つ買う」が出来なきゃ一人前じゃ
ないなんて言われたけど情報番組のMCやコメンテーターやる
異常、道徳にはずれたことは出来ない
時代も移り変わる仕事も移り変わる