暫くすると彼女が戻ってきた。
『お待たせしてすみません。部屋は散らかってるので玄関でよければ麦茶でもどうぞ。』
「いや、でも誰かに見られたら不味くないです?」
『すぐそこの角部屋なので私がドアを開けておけば見えないので。』
「あ、はい。じゃあお言葉に甘えて。」
この時から急にドキドキしてきた。まさかとは思うが、そんな事ある訳ない、でもあるのか?責めた方がいいのか?美人局か?頭の中がごちゃごちゃの中、彼女がドアを開け手招きした。俺は内心焦っていたが、余裕をかますかのようにオードリーに負けじと劣らず胸を張ってゆっくり彼女の方に向かい玄関に入った。すかさず彼女は公営団地特有の重々しいドアを閉めた。公営団地なので玄関は狭く、俺と彼女はこれまでにない密着となったが俺は5階に上がって汗ばんでいた事が気になり、彼女に触れぬよう壁に貼り付いた。彼女は前屈みになり靴を脱ぎ始め、俺はふっくらした大きめの尻を凝視していた。今すぐにでもこの尻に顔面をうずめたい気持ちだったがそんな根性は無く、
『じゃあここで待っててください。お茶とってきますから。』
彼女は一旦奥の部屋に入った。子供の靴や、旦那のであろう大きい靴を眺めながらその場に立って待っていた。俺は知らない人のうちで何してんだろ?と思いながら。
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