久しぶりのすき焼きは 本当に美味しく
がつがつ食べる自分を見て
『男の人が ご飯いっぱい食べるのって いいわね』と嬉しそう
ちょうしにのった自分は 三杯目のおかわりをすると
『ごめん そんなに食べると思わなかったから もうご飯無いの
ごめんね. 今度は 沢山炊くから 』と
また 来れるのかな と嬉しくなった。
お茶を入れようと 台所に立つ かおるさんは 職場のかおるさんと違い 色っぽく見えたが 何より嬉しそうに喋るかおるさんが 年上なのに 可愛くて 二人で同じ部屋にいる事が嬉しかった。
テレビを見ながら それぞれの家族の事とか 色んな話しをしてから
かおるさんが 『お風呂入ってく?』と聞くので 『はい』と答えたが 『やっぱり着替えも無いから 寮に帰ってから入ります』と言うと 『そうよね 風邪ひいちゃうからね』と その日は 帰った。
自分には 彼女がいない事
かおるさんは 離婚したのが31歳って事
子供は できなかった事
元旦那は 女をつくって そのうち生活費も入れなくなり最低な男だった事
レストランが終わってから 花屋さんでアルバイトをしている事
離婚の時に 色んな辛い思いをしたので もう男は こりごりって事
でも 一人で寒くて 暗いアパートに帰るのが辛い事
一人で食事をする事が 寂しくて 美味しくない事
美味しく晩ご飯を食べたのは 久しぶりだった事
わかったのは そんなところだった。
職場の誰にも今日の事は言わない事を約束した
それから 1週間ほどして 『今日ご飯食べにおいでよ』と
勿論断る理由はなく かおるさんのアパートに着くと
『先にお風呂入りなさいよ 下着の着替え 用意してあるから』と
『えー 嬉しいなぁ いいんですか』と喜ぶ自分に
めっちゃ嬉しそうなかおるさんが 『ジャーン』と見せたものは
なんと 歯ブラシだった 内心 少し焦ったのと なんか自分の嫁さんみたいで嬉しかった。
『この前は 色んな愚痴いっぱい聞かせて ごめんねー 今日は ちょっと お酒飲みたいから 帰りの車が心配だもん』
『飲めるでしょ』と 。
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