さとみと関係した後も、職場では他の者には
気付かれるようなそぶりは見せない。
あの後も2週間ほどお互い普段通りの態度で接している。
もともとおれは職場で他の者にも軽口を言ったりする方ではなく
仕事を黙々とこなし定時に退社をするタイプで
今までも、さとみとも口をきいたりしてこなかったので
急に話をするようになるとおかしいことだ。
さとみは今年39歳で、24歳の時に当時30歳の
会社の取引先の男と知り合い結婚した。
結婚して15年ということか。
さとみの夫は45歳になる。
子供はいない。
出張が多く、ほとんどセックスレスだと言う。
さとみ自身、女性の魅力が強力でもないふつうの女だ。
出張勝ちの夫は出張先で適当に処理をしていると思われる。
おれは仕事をもっていつ妻と子を残して単身赴任をして
気ままな独身生活を送っている。
おれは25歳の時に、同級生の妻と結婚し今年50歳である。
おれにとってふつうの女であるさとみは、そのなんでもない
女であるところに興味を惹かれる。
それと10歳ほどの年齢差。若いことだ。
あの部分の吸い付くような密を溢れる甘い壺は何といっても
魅力だ。
顔や体より誰も知らない密かな魔性を秘めたおんなだ。
本人も彼女の夫も知らない気づいていないもしかしたら
俺だけが知っているのかもしれない。
昼間の職場では知らず、あの日仕事帰りに会った
本屋で暇つぶしに声をかけたことが、こんな出会い
と経験につながろうとは幸運だった。
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