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その日の夜は翌日からのことばかり考えてバイト先でも妙にそわそわしながら過ごした。
翌日のお昼過ぎに真理恵さんが国産の高級車で迎えに来た。
助手席に乗って「どこへ行くんですか?」と聞くと、真理恵さんが「そうねぇ…海と山のどっちが好き?」って聞いてきたので俺が適当に「山の方がいいかな」って答えると、真理恵さんはどこか知っているところを思い出したように「じゃぁあそこが良いかなぁ」と言いながら中央道に乗った。
俺は真理恵さんに運転を任せっきりで、しかもバイト明けということで助手席でウトウトしていら蓼科に着いた。
何するわけでもなく車を走らせているときれいなペンションが何軒か目に入ったが、この日の夜二人が泊ったのは蓼科から少し離れたところにあるラブホだった。
俺が「せっかく蓼科に来たのに、なんでペンションじゃなくてここ?」と聞くと、「だってペンションじゃ思い切り楽しめないでしょう」と真理恵さんが言った。
真理恵さんとセックスするようになって3日目、しかもこの日で3日連チャンだったからさすがに疲れていたが真理恵さんはやる気満々で、結局その夜2回して翌朝も早くに起こされてチェックアウトギリギリの時間まで2回セックスしてしまった。
それにしても真理恵さんの性欲は凄まじかった。
普通ならこれで昼間観光でもして帰るだけなんだろうけど、夕方東京郊外のラブホに寄って2回セックスしてから部屋まで送ってもらってやっと解放された。
その翌日も、真理恵さんはパートの後に電話をよこして俺の部屋に来た。
さすがに4日連チャンは辛かったので、食事にでも連れ出してそのまま帰そうと思っていたんだけど、真理恵さんが来てエロモード全開でイチャイチャされているうちに俺の方もやりたくなってしまい、この日の夜も真理恵さんを返すどころか部屋に泊めてしまい、夜2朝1でセックス、毎日がそんなことの繰り返しで彼女が帰国する前の夜も、真理恵さんと空港近くのホテルに泊まって、しばらく会えないかもしれないからと言われて夜3朝2で搾り取られてヘロヘロになって彼女を出迎えた。
彼女が返ってくると、ほんの一週間くらい真理恵さんからのコンタクトが途絶えたが、大学の授業が始まると毎日のように真理恵さんから電話やメールでお誘いが来るようになった。
彼女は理系で、しかも教職課程まで取っていて文系の俺よりも出なければならない講義や実験があったので毎日夕方遅くまで大学にいたが、俺は出席を取るような授業はあんまりなかったのでけっこうサボってゼミやサークルの仲間と遊んだりしていた。
真理恵さんは彼女からそれを聞いて知っていたから、パートのない日は朝からしつこく誘われた。
土日は彼女のためにバイトもなるべく入れないようにして開けていたので、真理恵さんと会うのは必然的に平日の昼間になった。
真理恵さんの提案でお互いの家で会うのは止めようということになった。
「女ってね、ちょっとしたことで気付いちゃうのよ」ってことらしいんだけど、彼女の家はともかく俺の部屋なんか1部屋しかないから真理恵さんとセックスした痕跡を完全に消すことは難しい。
真理恵さんとは週に2~3度会うようになった。
いつも俺の部屋から歩いて5分くらいのところにある公園のところまで真理恵さんが車で迎えに来てもらい、そこから東京近郊のインターそばのホテル街でセックスするようになった。
そんな面倒臭いことしなくても新宿や渋谷のラブホでいいんじゃないかと思ったが、真理恵さんは街中だと誰に見られるかわからないからと言い、わざわざ遠くのラブホを選んだ。
真理恵さんの性欲は本当にすごかった。
多分それまでにも旦那さんの他に男を作っては同じようなことを繰り返していたんだろう。
そうでなければいくらタイプだからって、自分から娘の彼氏に近づいてて関係を持ったりしないと思う。
真理恵さんに搾り取られたおかげで、彼女と会っても俺の方からあんまりセックスしたがらないんで不審がられるほどだった。
疲れていたことよりも真理恵さんとの濃厚なセックスにはまってしまい、彼女とのセックスでは物足りなくなってしまったからだ。
結局彼女とは、俺「就職活動で忙しくなる」、彼女「研究室に入るから忙しくなる」という理由をつけて二人が進級するときに別れてしまい彼女はサークルも辞めてしまった。
そうなると本当に就職活動で会社を回る日以外は、真理恵さんがべったりとくっついてくるようになった。
「亜衣とは別れたんだから、もうお母さんじゃなく名前で呼んで」というんで「真理恵さん」と呼ぶようになり、パートがない日は朝から夕方まで俺の部屋に居つくようになった。
当然のことだが、真理恵さんが俺の部屋に来れば必ずセックスしてしまう。
それもだいたい3回は付き合わされた。
元カノが泊りで出かけたりすると俺を家に泊めたり俺の部屋に泊まったり、車でラブホに泊まりに行ったりした。
俺は真理恵さんに対して付き合い始めたころのような恋愛感情はなかったけど、真理恵さんは完全に彼女気取りで俺の世話をいろいろと焼いてくれたりするようになったが、反面私生活にまでいろいろと干渉してくるようになっていった。
真理恵さんは生理中でも関係なく求めてきた。
女性ってふつうは生理中は嫌がりそうなものなんだけど真理恵さんは全く別だった、というよりもむしろ生理中の方が性欲が強いくらいだった。
真理恵さんが生理になるとベッドに敷物を敷いてセックスするんだけど、時々派手に動き回ってシーツを血で汚すこともあったので、血のシミが目立たない黒シーツを使うようにした。
就職が決まり卒業が近づいてくると、俺にとって真理恵さんがものすごく重たい存在になっていった。
彼女と別れて名前で呼ぶようになり、真理恵さんが彼女気取りでベタベタし始めた頃から何となく重たくなってきた感じがしてたんだけど、真理恵さんとの濃厚なセックスに取り憑かれていてだらだらと関係を続けていた。
しかし卒業間近になると、その重さの方がセックスの快楽を超えてのしかかってきて、耐えられなくなっていた。
結局就職して独身寮に入ったのを機に真理恵さんとは会わないようにするために、俺の方から連絡を取ることを止めた。
何度も着信があったが折り返さず、来たメールに対してもお誘いに対する断りか気のない返事しかしなかった。
そんな感じで2か月ほど経って「真理恵さんきっと怒ってるだろうな」と思った頃に、なんと元カノからメールが来た。
なんだろう?と思い読んでみたら…
「弘田クンってサイテー!うちのママと付き合ってたんだって?毎日エッチしてたんだって?自分の倍の年の女と?信じられない!気持ち悪い!サイテー!変態!」
いくら相手にされなくなったからって、自分が娘から横取りしといてそれをバラすか?
<完>
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