昨夏、上司が病気で入院、一番下っ端の俺が報連相のため、週何回か病室に通うという役回りを押し付けられました。
通う中で、お気に入りの看護師さんを見つけました。
武藤しおりさん、背が小さくて可愛い。
しかもその顔に似合わないハスキーなボイス。
俺と年が近そうだなと見ていました。
お近づきになりたいな、チャンスを伺う日々に、そのチャンスがありました。
その病院のシステムは、面会者は必ずナースステーションに最初に行き、自分の名前とかを書き、検温や手の消毒、マスクを着用してるかとかのチェックを受ける、帰りも面会終了時間を書き、看護師さんのチェック受けてから帰る、でした。
上司との面会を終えて帰るとき、ナースステーションはいつもなら数人看護師さんがいるのに、そのときはしおりさんのみ、何かファイルに書き物をしていました。
やった、一人だぞ、チャンスだと思った俺。
『帰ります』
しおりさんに声をかけると顔を上げてニコッとしたしおりさん。
『お疲れ様です』
マスク越しでも可愛いスマイル。
左手の薬指にリングがないのは既に確認済み。
『あのー武藤さん、お願いがあるんだけど』
『え?何ですか?』
ダメで元々ですから、オーソドックスに誘ってみたんです。
『今度、良かったら一緒に食事とかどうかなーと』
目を丸くさせたしおりさん。
書き物してる机からすっと立ち上がる、ナースステーションから出てきて辺りを見回す、向こうの談話室方面におじいちゃんがトコトコ歩いてるだけ。
それを確認したしおりさん、俺を見てまたニコッ。
『こんなの誰かに見られたり聞かれたらヤバいからね?うん、いいよ』
うそ!マジ?やったー!
しかもなんて簡単に!
俺は急いで名刺に番号を書きなぐる、あ、あ、向こうから副師長さん戻ってくる。
『あとでラインする』
しおりさんは名刺をさっと受けとる。
『お疲れ様でした』
笑顔で見送られた。
すれ違った副師長さんと会釈して帰りました。
本当にラインくるのかな?ドキドキしながら待ちました。
来た!
『しおりです。日曜日、夜勤明けだけどランチくらいならいいですよ』
当然オッケー!
待ち合わせなど段取りを決め、当日を迎えました。
私服姿のしおりさん、これまた可愛い。
どこのお嬢さんってな感じ。
あれ?
左手の薬指に輝く銀のリング。
『結婚してんの?』
つい聞いてしまいました。
『うん。まずい?』
いやまずくはないけど、ちょっとがっかり。
聞けばご主人、医局人脈の絡みで、地方の病院に単身赴任中とのこと。
さらに驚いたのが、高校生の息子がいると聞かされたときは、とてもじゃないが、信じられませんでした。
『大変失礼なこと、お聞きします。あの、お年はおいくつなんでしょうか?』
『えー、この間40になりました』
ドッカーーーーーン!!!
『マジすか?』
『え?え?なんでなんで?』
先にも書きました。
俺と年が近そうだ、そう思ってました。
俺の年書いてなかったけど、25です。
『15も年上なの?』
物凄く失礼な態度、言動でした。
『おばさんじゃいやかな?でも誘ったのは知也さんだよ?』
いやいやいや!そうじゃない。40に見えませんって!
会社に30後半の人いるけど、あれより年上なのが信じられない。
俺の目や頭がどこか狂ってるのか?
物凄い失礼な俺。
通行人の俺と年が近そうな男性を呼び止めました。
『すいませんすいません、この人、いくつに見えますか?』
飛んでもない行動に出た俺です。
その男性、ちょっと面倒くさそうな顔しながら、しおりさんを見ました。
『え?あー、20後半くらい?』
『すいません、ありがとうございました』
しおりさんは、なにやってんのこの人状態。
当たり前です。
『ほらほらほら!絶対40に見えないって』
一人興奮状態の俺を、冷ややかに見てました。
信じようとしない俺に、しおりさんはスマホを手に操作、写メを見せられました。
『四月の入学式に撮ったやつ。息子だよ』
校門の前での記念撮影を見せられました。
あらー、本当に息子さんいるんだ。
冷ややかだった態度も、若く見られたことで、次第に気分良くなったようで、笑ってくれました。
ランチ中、童顔なことで不利に働いたことのエピソードを聞かされました。
まずお酒絡みでは身分証提示を言われる、最近はないそうだけど、20代の頃は当たり前だったそうです。
仕事では患者さんに舐められる。
駆け出し看護師扱いされることしばしば。
金持ち患者さんからは、愛人になってと言われたこともあるみたいです。
『ってかさ、自分に自信あるから俺のお誘い、受けたんだよね?きっとそうだ』
本当に失礼極まりない俺です。
でも笑顔で答えてくれました。
『病院と家の往復なんてさ、つまんないじゃん?息子は生意気だしさ、院内の人間関係とかさ、時々やってられないって思うのさ』
出てくる出てくる、院内の人間関係。
しおりさんの暴露が炸裂しだしました。
院長の愛人、なんと副師長さん。
子供もいてきちんと認知されてるとのこと。
上司の主治医さんは、受付事務やってる若い女の子を囲ってるとか、師長さんは薬会社の若手営業マンと不倫してるとか、ちょっと言えない院内不祥事隠しとか。
喋るだけ喋ってお腹も一杯になったせいか、眠いとしおりさんは言い出しました。
『夜勤明けだもんね?付き合ってくれてありがとう』
『ナースコールの雨あられでさ、仮眠ゼロだった。交代で仮眠とるんだけど、仮眠最中にみんなコールに出払って、それでもコール鳴れば行かなきゃならないからね』
車で送る最中、あくび連発のしおりさん。
『どこかで休んでく?』
俺が仕向ける。
『どこで休んでくの?私を寝かせないようなとこで休んでくの?』
ニヤリとしたしおりさん。
脈ある!
そう思いました。
でもー。
『今日はダメ!マジ眠いから寝たい。息子も帰るし、明日は外来に降りての仕事、月曜でごった返すし、午後からオペ看だし』
『じゃあ今度?ならいい?』
『最初さぁ、まるで私を嘘つき呼ばわりしてさー、ちょっとムカついたけど、同世代と思ってくれてたのは正直、嬉しかったよ?また誘ってね?』
『その時は個室で二人っきり』
『気分次第だね』
仕事中は、髪の毛を丸く束ねているしおりさんは、そのときは下ろしてました。
しおりさんから漂ういい香りが車内に、オチンチンは勃ちっぱなし。
『あ、ここでいいよ?ありがと』
降りるとき。
『オチンチン勃ってます』
『今日はシコシコで我慢して?じゃねー』
なかなか都合つかずの数週間後、やっと都合合いました。
やはりしおりさん、夜勤明けでした。
左手薬指のリング、やはりしてました。
『あのね、院内ではアクセサリー類は禁止なの。看護師は。人によっては家に置いてくる人もいる。私は勤務前に外してロッカーに、終わると着けてるけど』
『へー、それでかー、独身だとばかり思っていた』
『他の人も見て?指輪はおろか、ネックレスだってしてないよ?腕時計は腕にしないでポケット。ヘアピンとかその他身につける物は殺菌、ボールペン、ハサミ、殺菌クリーナーで拭く、これ当たり前だから』
『今日は眠い?』
『仮眠は取れたよ?』
『オチンチン勃ってるんですけど』
『どれどれ』
運転中の俺の股ぐらを捕まれました。
看護師、大胆だな。
『おー!ほんとだ!よし!じゃあ行け!』
ホテルの一室。
それまで男っぽくというか、お姉さんっぽい振る舞いをしていたしおりさん。
『今だに40才という年齢、信じられないんだけど』
その言葉に急に女らしくなりました。
抱き締めるとほんとちっちゃい。
身長177の俺、しおりさんの顔は俺の胸あたり。
『身長、150ないでしょ?』
『ちょっと足りない。14、8か9』
『お姫様だっこしていい?』
『やめといた方良くない?旦那、それでぎっくりになったことあるし。骨太だから体重はそこそこあるよ』
でもやってみたら、軽い軽い!
ベッドまで抱き抱えて、そのままベッドイン。
色白い。
胸は小さい。
乳首も小さい。
子供いるとは思えない。
そしてまたドッカーーーン!
パイパン!
首から下だけ見ると、やや妊娠線らしき物がうっすら、はっきりいって炉里体型。
『あのー、下の毛がないのはなぜ?』
『旦那の趣味!脱毛しました』
これで剛毛だったらアンバランスだもんなー。
色が白いせいか、マンコもまた綺麗だし、あまり崩れてないし。
顔体に似合わないハスキーボイスで喘ぐ、もうビンビン!
流石看護師、俺も用意してはいたけど、しおりさんも避妊具用意してた。
『着けなきゃさせないからね』
きついお達しがありました。
体が小さいがためか、それともほとんど立ちっぱなし仕事のためか、マンコの締まりも抜群で、避妊具がしおりさんの中に、置き去りになってしまうハプニングも。
気持ちいい一発を終えました。
『久しぶりのエッチ、良かったよ』
しおりさんの言葉に安堵した俺でした。
『旦那さー、向こうに行った最初は休みっては帰ってきたのにさー、多分誰か捕まえたんじゃないかな?ここ二ヶ月、帰ってこないし。受け持ち患者が増えたからだって言うけど、多分浮気してるね。人のこと言えないけど。でも私は今日が初浮気なんだよ?』
『たくさん誘惑あったでしょう?』
『あったけど、お医者様の奥さんって地位、守らなきゃって思いが強かったからね、私の浮気がバレて追い出されたんじゃ、私は大変な目に合うからかね』
『旦那さんの浮気の証拠はあるの?』
『ちょこちょこはある。旦那が今勤務してる病院に、看護学校の同期がいてね、旦那には喋ってないけど、その人から情報が寄せられてるよ?若い看護師らしい』
しおりさんの旦那さん、もしかして炉里好み?と思いました。
それからしおりさんにはすこし寝てもらってから、午後から二発、三発して帰宅の道につきました。
『旦那さんと離婚したら俺と結婚して?』
『そう簡単にお医者様の奥さん捨てられないよー?普通のサラリーマンの何倍収入あると思ってんの?知也君の三倍はあるよー?多分』
『1000万コースか』
『旦那のお父さんお母さんもお医者様なのよ?○○医院、知ってるでしょ?知也君の会社の近くだよ』
『え?内科小児科産婦人科の?』
『そうよ!それよ!義父母さん』
『風邪ひいたとき、行ったことある。感じのいい先生だった』
『そう!ほんといい人、嫁である私も可愛がってくれるし、でも旦那は専門が違うから、多分跡継がない、外科系だから』
しおりさんのいいとこは、なかなか日中の都合つかないとき、息子さんには夜勤と言って、時々泊まりができることです。
生では絶対させてくれないけど。
でもあの体と顔とハスキーボイス、手放せません。