「は~い、じゃあ勇者君達も明日の為にい・つ・も・通りしっかりと休んでね、じゃあおやすみぃ~~!」
階段を登っていく勇者たちを皮肉をちょっと含めた言い回しで手を振って見送るとハァ~~っと深いため息をつく。
「はぁ・・・、全く、こんなイイ女が目の前にいるんだからたまには『今晩どうですか?』ぐらい誘いなさいよね、・・・まあ勇者君も僧侶君もちっちゃくて思わず敬語使っちゃいたくなるようなお行儀良いセックスしか出来ないからつまらないんだけどね・・・」
私にとってはここの先にある洞窟にいるモンスターなんて鍛錬の足しにもならないモンスターしかいなく、フラストレーションからいつものように酒場でいい男を見繕って夜のお楽しみの相手にしようと部屋に戻り、シャワーを浴びて身体を綺麗にすると、胸元が露出し太腿が見えるように深いスリットの入った薄手のドレスに黒のセクシーなブラとショーツのランジェリーに身を包み、宿屋に向かう途中に見た酒場のドアを開く。
中に入ると先客で飲んでいた男達の何人か私に気づき、嘗め回すような視線で鼻を伸ばしている中を誘うように流し目を送ると店員にチップを渡しておひとり様だというのにテーブル席に案内させる、男達に声をかけて貰いやすくする為だ。
そこで運ばれて来たエール酒のジョッキを握ると、私はそのまま一気に飲み干してしまう。
「ぷっはぁ~~~~~!やっぱ冒険後の一杯は格別よね~~♪」
空になったジョッキをテーブルに置くと私は2杯目3杯目と続けざまに注文に次々と飲み干してしまう。
そして空のジョッキが3つになると、私は顔を赤くほろ酔い状態になって空のジョッキを指で弾きながら酔いに浸っていたのだった。
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