「玲奈はホンマ強いわ。おっちゃん どないしたら玲奈に勝てるんやろ」
「ふふ♪」
「次は絶対負けへんで」
「ええで!いつでも勝負してあげるで!」
コンビニのアイスを舐めながら玲奈が微笑む。
公園に戻って又ベンチで2人。
「また みー とも遊んだってな。」
「ええよ! おっちゃんともまた遊んであげる♪」
「それは嬉しいわ。今度は負けへんからな」
「ふふ♪」
「まだ時間ええの?」
「おかあさん寝てるねん。夜に起きるけどすぐに仕事いくねん」
「そっかあ。玲奈寂しくないんか?」
「んー・・わからん」
まぁ寂しく無いわけないわな。
「あ、おねえちゃん!」
「え?」
公園の入り口の方でキョロキョロしていた高学年ぐらいの少女が、
手を振る玲奈に気づき こっちに歩み寄ってきた。
「こんにちは。れいちゃんのおねえちゃん?」
「え? はい・・えっと・・」
まあ今の時代 不審者だわな。
「おねえちゃん みーちゃんのおとうさん」
「ああ。こんにちは」
少し ホっとし、警戒心を緩める少女。
「ほな玲奈ちゃん またな。 おねえちゃんもまたね」
「あ、はい」
「おっちゃん またね」
「おねえちゃんか・・結構好みの顔だったなあ。
少し名残惜しいけど高学年ともなると分別つくし、こっそり悪戯ってわけにもいかんしなあ」
居間のソファーで横になりながらぼんやりTVを眺めてるとメールに着信。
『予定通り みー と泊まってきます』
あぁ、 そういや墓参りに実家に戻るって言ってたの、今日やったんや
「晩御飯どないしよ・・てゆか、久しぶりの独りやな。
うーん、よっしゃ♪久しぶりに秘蔵のJrアイドルビデオでも・・」
ピン ポーン
家のベルが鳴る。
「誰やねん。せっかくのお楽しみタイムの突入やのに・・」
インターホンのモニターを覗くと玲奈おねえちゃんが玄関前に立っていた。
首をかしげながら玄関ドアを開けてみる。
「玲奈のおねえちゃん どないしたん?」
「えっと・・。おっちゃんに話あるねん」
「え?おねえちゃんが? みー にじゃなく、俺・・いや、おっちゃんに?なんやろ? とりあえず ここじゃなんやから入りーな」
若干 嫌な胸騒ぎを抱えながら玲奈おねえちゃんを居間に通す。
「そこのソファーに座って。えーっと・・」
「あ、ウチ 優奈」
「優奈ちゃんね。何の話?」
オレンジジュースを出しながら恐る恐る聞いてみる。
「えーっと・・おばちゃんは?」
「みー と出かけてるよ。明日まで帰らんねん。で話って?」
「おばちゃん居らんのん? うーん・・まぁその方がええか」
「何がええんやろ・・で話って?」
ますます不安になってきた俺に優奈がズバリと直球剛速球
「おっちゃん 玲奈に悪戯してるやろ」
頭 真っ白 目は宙を泳ぎ 走馬灯がよみがえる。
(人生 終わったーーーーーーー)
「してるやろ?」
「・・・・・」
してます。なんか言えるか
「ええねん。警察とかちゃうねん。」
「は?」
声にならない声で優奈に聞き返す。
「黙っとくからお金ちょうだい」
「・・・。 え、、と、」
「ちょっと欲しいもんあんねん。内緒にしとくし、なんやったら手伝うからお金ちょうだい。」
「ちょっと何言ってんのかわからない」
つい、お気に入りの芸人のネタが口から飛び出た。
「だから!玲奈に悪戯してるの内緒にするし、色々悪戯を手伝ってあげるってゆうてんの!」
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