なぜ店の人間に教えなかったか。
それはその三人の中に見知った顔があったからだ。
犯行を収めたカメラを自分のバックにしまい、バイトの時間が終わった後に自腹で同じ使い捨てカメラを買い、冷蔵庫に戻した。
今のデジカメと違って当時のカメラは現像するまで何が写っているのか、きちんと撮れているのかすらも分からない。
犯行現場を撮影したつもりがレンズに指が被さっていて、何も写ってない、なんて笑えない話が他のコンビニであり、万引き容疑をかけられた奴が慰謝料求めて本部にクレーム入れた、なんて事もあったそうだ。
さて、現像するにしても持ち込む先に困ってしまう。都市伝説だったのかも知れないが、今で言う「ハメ撮り」写真の現像をカメラ屋に持ち込んだら、そのカメラ屋から警察に通報がされて逮捕された・・・かなんて噂もあった時代だ。某有名カメラマンが逮捕されてた時代だけに高校生にはそのリスクを冒す勇気がなく・・・
まぁ実際にやった行為はヘアヌードよりも遥かに「キクぜっ!」って事だったが。
悪友が高校で写真部に入っており、そいつに高めの現像代を払ってカメラのネガとL版で焼いた写真を現像してもらった。
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