プールに来てみましたが、まだそれほど人は多くありませんでした。
『8』の字型みたいなかたちの、ものすごく大きなプール・・・
いかにもリゾートホテルのプールって感じです。
(なんか、場違い?)
なんとなく引け目を感じていました。
年齢層は幅広いですが、ほとんどが白人のカップルばかりです。
やたら大きなプールですので、人間が『ぽつんぽつん』と点在しているような感じでした。
そんな中で・・・
思いっきり視線を浴びせてきた男性がひとり・・・
ぽっちゃり太ったアジア人の男性です。
どういう事情か知りませんが、その人もひとりぼっちのようでした。
同じくひとりでプールに現れたアジア女の私に、注目しているのがまるわかりです。
私は、たくさん立っているパラソルのひとつに向かっていました。
まだあまり人がいない側の一角です。
私の存在を気にしている人間など、誰もいませんでした。
たったひとり、あのアジアの男性を除いて。
パラソルの下に手荷物を置きました。
ビーチチェアに腰かけます。
持ってきたドリンクで喉を潤していると、そのおじさんがニコニコ近づいてきます。
「Hello,○○○○、○○○?」
○○人のようでした。
ハローのあとは、○○語です。
私は、○○語はさっぱり理解できません。
それでも、
「Hi」
いちおう笑顔で挨拶を返しました。
「I do not really understand ○○○○・・・」
必然的にカタコト英語でのやり取りになります。
「Where u from?」
「Japan」
プールということもあって、ナンパ目的なのかなと思いました。
それにしては、まったく冴えない風貌のおじさんです。
そして大袈裟なぐらい、
「Oh~」
嬉しそうにニコニコしていました。
(スリとかじゃないよね?)
外国にいるだけに、過剰にそういう警戒心が働きます。
ただ、もしそうだったとしても・・・
手荷物の中には、どうせ少額のお金しか入っていませんでした。
「It's boring, I'm alone」
「May I stay with you?」
私の隣のチェアを指して、なおもカタコトの英語で話しかけてきます。
やはりナンパというか、だれか女の近くにいたいというおじさんのようでした。
別にいいよ、という感じでOKしてあげます。
おじさんのテンションが駄々上がりでした。
それほどうるさく話しかけてくるわけではありません。
でも・・・笑顔は、はち切れんばかりです。
(50代後半ぐらいかな)
いやらしそうな顔の『おデブさん』でした。
自分を豪胆に見せたいのか・・・
それとも単に気を使ってくれているのか、
「Would you like something to drink?」
サービス係を呼んで、飲み物を奢ろうとしてくれます。
「no thanks」
やんわり断ると、自分のドリンクだけ注文していました。
(私のこと、すごい見てる)
横にいるのは、自分よりはるかに若い女です。
自分で言うのはおこがましいですが、かなり『美人』な日本人でした。
(この人は、私を横にはべらせて)
(自己満足にひたってる)
男って単純だなって思います。
おなかのたるんだ、ぽっちゃり体型のおじさん・・・
この人には、私の本心など知る由もないのですから。
(このおデブさんなら)
(だいじょうぶかな・・・)
横からチラチラ見られながら・・・
内心では・・・実は、私のほうこそ優越感にひたっています。
(キレイな女だなあって思ってるんでしょ)
(私は、あなたなんて何とも思わないけど)
しばらくのあいだは、そのままチェアに寝そべっていました。
おじさんは、ずっと腰かけたままで私のことを見ています。
(いい気分。。。)
暑そうに、のっそりからだを起こしてみせました。
(水着姿になったら)
(絶対じろじろ見るんでしょ?)
おじさんが見ている前で、Tシャツを脱ぎます。
ちょっと腰を浮かせてショートパンツも下ろしました。
会話自体は、ほとんどありません。
上下ビキニ姿になった私を、食い入るようにみつめているおじさん・・・
照れたように、
「見すぎだよ」
日本語でつぶやいてみせました。
「What?」
にこにこと、
「I said『It's too hot』・・・」
微笑みながら太陽を見上げるふりをする私・・・
横を向くと、目と目が合います。
かわいらしく、ちょっとだけ上目づかいにみつめてあげました。
そして・・・この瞬間、完全におじさんが『私に落ちた』のを確信します。
「ah I see」
私がつけているのは、サイズの合っていないビキニトップ・・・
おデブさんは、もう気づいているようでした。
私のおっぱいが貧弱で、水着が胸から少し浮いてしまっていることを。
(イヤあだ)
(本当にわかりやすいな)
おじさんの目線は、明らかに私の胸もとに注がれています。
もうこっちのものでした。
(どきどきどき)
周囲の人たちで、私たちのことを気にしている人間などいません。
はた目には、どこにでもいる年の離れたカップルという感じに見えているだけでしょう。
(どきどきどき)
荷物の中から、日焼け止めを取り出します。
チューブから手のひらに取って、左右の腕に伸ばしました。
ぺたんこのおなかにもクリームを塗る私の手つきを、おじさんが露骨なぐらいいやらしい顔で眺めています。
(見すぎ・・見すぎだよ・・・)
快感でした。
このおデブさんは、いまや目の前の私のことしか眼中にありません。
ちょうど、そのおじさんと向かい合いになるように・・・
チェアの横側へと両足を下ろしました。
(ああぁ)
(こんなおじさんなんかに)
チェアに腰かけたまま前かがみになって、両足に日焼け止めを伸ばします。
自分でもわかりました。
サイズの合わないビキニトップが、ぱっかりと胸から浮いてしまっています。
ちょっと覗きこめば・・・
おそらく乳首までまる見えでした。
「It is cute!」
私のペディキュアに気づいたかのように、おデブさんが身を乗り出してきます。
私の足爪を指さしながらも、
「You did it yourself?」
目線は胸にしか向いていないおじさん・・・
(イヤあだぁ・・・)
完全に見られていました。
明らかに私の乳首を凝視している男を相手に、最高の笑顔をふりまきます。
「Thank you!」
嬉しそうに、
「My friend is a nailist・・・She did it for me」
ますます前かがみになって、自分の足爪を撫でてみせました。
(イヤあだ、イヤぁだあ・・・)
ぱかっと隙間の空いた胸もとに・・・
あからさまに首を伸ばして、
「Yeah,Yeah・・・It is really wonderful」
頭と頭がゴッツンしそうな近さから、私のおっぱいを覗きこんでくるおデブさん・・・
興奮しました。
相手の容貌がいまいちなだけに、なおさら自虐的な気持ちでいっぱいです。
(こんな人に見られるなんて恥ずかしい)
(ああん、乳首見られてる)
気づかないふりのままを貫いていました。
何事もなかったかのように、再びビーチチェアにからだを横たえます。
(あー・・・感じちゃう。。。)
それ以上のことは、なにもしませんでした。
おデブさんは、隣のチェアで寝そべっている私の胸もとが気になってしかたないようです。
でも、もう見せてあげたりはしません。
(やりすぎは、危険・・・)
のんびり20分ぐらいくつろいでから、立ち上がりました。
手荷物をまとめて、
「Goodbye」
その場をあとにしようとします。
おデブさんが寂しそうな顔をしていました。
(今日のこと、忘れないでね)
(いつか思い出してオナニーしてね)
楚々とした微笑みを浮かべながら、その場をあとにします。
タオルを借りに、プールサイドのサービスラウンジ(?)に歩いていく私でした。
(PS)
疲れたので、続きは明日また書きます。
なんか、自分でも恐ろしいぐらいにスローペースの長文になってしまっているのですが・・・
こんなの本当に読んでる人いるんだろうか???
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