もう、太陽がかなり高くなっています。
部屋には戻らず、そのまま敷地の奥へと歩いていきました。
プールサイドで借りたホテルのタオルを持って・・・
目指すは、この先にあるビーチです。
高揚感でいっぱいでした。
外国だけに、もちろん油断はできないけれど・・・
でも、露出のリスク自体は日本のようがよっぽど高いような気がします。
さっきプールで思いました。
本当に、
(来てよかった)
昨日思い切って移動してこなかったら、この興奮は味わえていなかったはずです。
(やっぱりちょっと)
(水着が大きいな)
わくわくしました。
ビーチに行ったら、胸がカパカパのこの水着で・・・
今度はどんなシチュエーションを楽しむことができるのでしょうか。
順路(?)に従って、歩くこと3分ぐらい・・・
ビーチに着きました。
広大な海が、はてしなく広がっています。
そして、衝撃を受けました。
(・・・まじ?)
ぽつぽつと日光浴をしている人の姿があります。
その白人女性の多くは、トップレスになっていました。
中には・・・明らかに下もはいていないとわかる人もいます。
(すごいかも・・・)
ここは、公認のヌーディビーチではないはずでした。
ホテルのプライベートビーチ部分だけに、なんとなく黙認されているという感じです。
ただ、同時に失望を覚えていました。
プライベートビーチとしての範囲は、200メートルぐらいでしょうか。
その中に10人ちょっとぐらいしか人がいなくて・・・
本当に、ぽつんぽつんと2~3人のカップルやグループが点在しているような状態でした。
ほとんど(もしかして全員?)が白人です。
(この状況で・・・)
(私に、いったい何ができるっていうの)
中には、ひとりでくつろいでいる人もいますが・・・
とてもではないけれど、私のほうから誰かに接近していく勇気はありませんでした。
(もっと、うじゃうじゃ混雑してれば)
(自然と人のそばにいられるのに)
想像していたのとはだいぶん違う、人影まばらなビーチの光景です。
でも・・・いい気分でした。
私は、ずっと昔・・・
いちどだけ本物のヌーディビーチに行ったことがあります。
あのときは出張先のヨーロッパで・・・
(懐かしいな)
そのときとは状況が違いすぎているけど、ものすごい開放感を覚えていました。
ビキニトップを脱いでトップレスになってみます。
ビーチサンダルを持ち合わせてなかったので、スニーカーで来てしまっていた私でした。
それも脱いで、裸足になります。
さらさらとした薄いベージュ色の砂浜でした。
荷物とスニーカーを手に持って、ビーチを歩いていきます。
(気持ちいい。。。)
おっぱいをまる出しにしたまま、身につけているのはビキニのパンツだけ・・・
恥ずかしさなどありませんでした。
けっきょく、私のことを見ている人なんて誰もいないからです。
(それならそれで)
もう・・・私は、この開放感の虜でした。
本当は日焼けしたくないので短時間だけと決めて、誰もいない場所にタオルを広げます。
その上に座りました。
ついつい周りをきょろきょろしてしまいます。
そして・・・ビキニのパンツも脱ぎました。
(どきどきどきどき)
問題ないとわかっていても、人目を気にしてしまいます。
いちばん近い人でも30メートルぐらい・・・
私のことなど、誰ひとり気にもかけている様子はありませんでした。
タオルの上で、ごろんと仰向けになります。
(ああ・・・)
抜けるような空の青さがありました。
海風がからだを撫でて、うっとりするような心地よさです。
両手両足を『大』の字に広げました。
(ここが日本だったら)
(こんな開放感は味わえない)
気持ちいい・・・
日差しのまぶしさに目をつぶって、耳では波の音を追いかけます。
股ぐらを全開にしたまま、左右のひざを立てました。
(このままずっと)
(時間が止まってしまってもいい)
私のからだを締めつけるものはありません。
やさしい海風に包まれながら・・・
生まれたままの姿で、砂浜に同化していくような気持ちになる『私』でした。
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