それは郊外にあるスーパーでの出来事です。
彼氏に連れて来られた紳士服売り場の試着コーナーで、私は全裸で置き去りにされました。
カーテン一枚に囲まれた試着コーナーは、膝から下が丸見えで、座る事もできないまま、黙って立っているしかありません。
鏡には顔を赤らめた裸の私が映しだされ、恥ずかしさと不安で、涙が出てきました。
「お客様、大丈夫ですか?」
不審に思った店員が、カーテンの向こうから声をかけてくるたび、ドキッとしながら、なんとかごまかしました。
しばらくしたら、トイレに行きたくなりました。
我慢できなくなって、自分からカーテンを開けたら、目の前に私の服を持った彼が、薄ら笑いを浮かべて立っていました。
私は夢中で彼から荷物を奪い取ると、着てきたワンピースを頭からかぶり、裸足でトイレに駆け込みました。
恥ずかしさと尿意から開放された私は、個室で声をあげて泣きました。