「…イチ…タイチ!どうした?」
「あぁ、彼女が可哀想だなと思ってな」
「もう元カノな。なんで可哀想なんだよ!俺は束縛の被害者だぜ?」
「どうせまた…」
俺は言いかけて止めた
「今回はちげーって!母さんおかわり!」
「ハイハイ」
ヨシミは俺とタクヤの会話に半分ついていけないようで、タクヤの茶碗を持って立ち上がり後ろを向いた
「母さんなんかお尻濡れてるよ」
ヨシミは焦った
紛れもなくこれは自分の潮を拭いたパンティを履かされたせいで滲んできたものだからだ
「えっ…あっ…どうしたのかしら?さっき拭いたときについたのかな?」
とっさに返事をするヨシミ
焦るヨシミとは逆にふーんとだけ返事をしてまたご飯を食べるタクヤ
「そういえばリビングのスポーツバックはタイチのか?」
ヨシミはピクッと反応する
あれはヨシミの愛用ディルドがたくさん入ってるのだ
「あーそうそう」
「なに入ってるんだあれ?」
「まぁ、いろいろとな。後で見る?」
俺はヨシミの顔を視界の端に見ながら言う
ヨシミは緊張しているようで顔が強張っている
「どーせまたくだらないものだろ?別にいいよ」
タクヤは興味ないようだ
ヨシミはホッとした顔をする
「なんだつまんね」
少しの緊張感の中、食事は終わった
それから三人はリビングに移りテレビを見たりして雑談した。
ヨシミはパンティを気にしてかたまにモジモジしているが
「タイチは今日は泊まっていくの?」
夜9時を過ぎたところでタクヤは聞いてきた
「どーしようかなぁ」
「泊まっていけばいーじゃん」
「そーしよーかな。二人で部屋で話しようぜ」
「OK!じゃあ部屋いくわ母さん」
「ハイハイ。お疲れ様」
タクヤが先にリビングを出る
俺も立ち上がりリビングを出るとき、
「ヨシミ、パンティはそのままでね」
ヨシミは戻っていた日常から再び引き戻された気分になった
大袈裟に驚いた顔をすると、
「はい…」
とだけ返事をしたので俺は階段を上がりタクヤの部屋に行った
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