節操のない者達 Ⅰ ⑥
乾杯をして会食になると、入れ替わり立ち代わり 俺に酒を注ぎにくる。
普段は 朝夕くらいしか現場に顔を出さない Cラインの主任と呼ばれる人と事務員さんらしき女性が 酒を注ぎに来た。
話を聞くと 別の建屋で親会社がつくる あと2種類の家電の部品の組み立てを請け負っていて 彼等が勤める◎◎製作所から 事務員さんと2人 親会社の何処かに机を置かせてもらって 場内に常駐しているらしい。
◎◎製作所の先先代から続く取引は ゆうに半世紀を越えるらしい。
年の頃なら 2人ともアラフォーと言ってしまえばそれまでだが、男性(主任)が40ちょっと 女性か30半ば~後半 といったところだろうか?。
その女性事務員さん、紺のpantsスーツの清潔な身なりに細い銀縁のメガネ 控えめな香水。
小ぶりだが「プリッ」とした張りの有る尻には 正座をしようが屈もぅが 決して パンツの線が浮き出る様な事はない。
そんな1つ1つが いかにも「デキル女性」の雰囲気を醸しだしている。
熟しきって匂いをはなつフルーツか何かの様な [味がしそぅな程 品のない香水を匂わせている]どっかの社長婦人とは大違いである。
そんな女性事務員さんにも興味津々だが、なにせ「胸」が無い。
スーツの下に「フワッ」としたブラウス、それを差し引いたにしても無い、膨らんでいる様にみえない。
そんな事務員から「もぉ2次会の予定とか お決まりなんですか?。」と聞かれた。
「是非!!」と答えたいところだったが、今日のところは この社長夫婦が あの[晴男さん]を どぅやって落としたのか?。
余程の まとまった金額を握らされたのか この下品な社長婦人の[色仕掛け]に屈したのか?。
十中八九 後者なのだろうが、その辺を確かめておきたかった。
事務員さんの「2次会の予定とか…」を 目敏く聞き付けた社長婦人の「ごめんなさい、◎◎製作所さん。それは私共が先にお願いして後座いまして…。」の言葉に乗ってみる事にした。
そんな話は初耳だったが「ぇえ、そぅなんです、ごめんなさい。是非、次の機会に。なんなら[暑気払い]とか企画しますんで…。」と、事務員さん主任さんに返した。
俺の こんな言動に「…掛かった!」とでも思ったのかもしれない、社長婦人の執拗なボディタッチがはじまった。
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