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エログにハマる女
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:エログにハマる女
投稿者: YUTAKA1919
夢?妄想?現実?・・

その、不思議なタイトルに惹かれて
ユリがなんとなく読み始めた日記は、
官能小説のようなエログだった

読んでみると
自分と同じように
彼の1人よがりなエッチでは
イクことが出来ない悩みを抱える
自分と同年代の主人公が、
中年のSEXカウンセラーなる男の
手ほどきで、オンナとしての
悦びに目覚めてゆく姿が
品良く描かれていて
いつの間にか、そのエログの世界に
引き込まれてしまっていた


今日の日記も
官能的な未知の刺激が散りばめられ
ユリの好奇心と内に秘めた願望を
大いにくすぐっていた

頭の中に広がる妄想だけでも
身体がこんなに熱くなって
胸の鼓動も息遣いも荒くなる


私が、もしリアルに
この主人公の女性と同じようにされたら、一体どうなってしまうんだろう?

ユリはそう想いながら、
仕事の疲れと身体の火照りを鎮める為
彼女はシャワールームへと向かった

出勤前に身だしなみを整える時とは違い
耳まで紅潮した顔が鏡に映る

やだ…

自分で見ても恥ずかしくなるような
その姿がどこか
日記の主人公にオーバーラップする

そして、下着を脱いだ彼女は
更なる羞恥心に責めたてられる

それは、彼とのエッチの時よりも
敏感な部分が反応していたから

どこを触られたわけでもないのに・・
私ってこんなに敏感だったかしら?

頭の中を埋め尽くす妄想を
かき消そうとするように

ユリは、シャワーヘッドを
一番高い位置に据えて
頭の上から降り注ぐ流れに打たれた

透き通るような柔肌が
その水滴を弾いている

それでも妄想は
なかなか消えてはくれず

日記を読んだだけでも
身体がこんなに敏感になってるのに
リアルに体験したら
本当におかしくなってしまうかも・・

そんな想いがまた
彼女の頭を支配し始め

身体の熱を鎮めるはずの
シャワーヘッドを
いつの間に・・

濡れそぼつ敏感な部分に
押し当てていた
一番敏感な部分を
シャワーの水圧が刺激して
彼女の腰が揺れ始める

でも、やっぱり
これだけでは何かが足りない気がする

あの日記の主人公が体感した悦びは
勿論こんな程度では無いはず

今まで、無意識に自制していたものが
目覚め始めたことを
彼女は直感的に気づいていた

でも、今の彼に
そんなことを私の口から
お願いするなんて有り得ないし
例え、お願いできたとしても・・

つい、溜息がこぼれてしまうのと同時に
あの主人公に対して
羨望や嫉妬にも似た
今まで感じたことのない
何かが心と身体の中で芽生え
自分を突き動かそうとしている

そして、彼女の関心は
SEXカウンセラーを名乗る
そのエログを書く男にも
向き始めていた

彼女の経験からは、
遠く離れたように感じるこの話が

彼のリアルな体験なの?
それとも、やっぱり創り話?

でも、読んでいる私が
いつの間にか引き込まれてしまうほど
情景が目に浮かぶような描写が
妄想だけでは書けないんじゃない?

答えの出ない思考が回り続ける・・

そんな彼女の気持ちとは関係なく
日記は日々更新されて

主人公の女性が
追い詰められるように
絶頂感に支配されてゆく
その様子に触れた時

彼女は初めて
日記にコメントをつけてみた


2012/11/05 12:54:12(sLEA2rvL)
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