少年の問いに驚き答えられず、おどおどした。
少年とはいえ、正体不明かつ初対面の異性から裸を見られているという
恥ずかしさから胸を反射的に隠した。
胸は大きすぎて腕を交差しても収まらなかった。
「別に隠しても僕しかいないよ…」
少年は汚れのない笑顔で言った。
少年の言うとおり周りには誰もいない。
果てしなく広がる海と空と砂浜。
木の葉などで隠したいが1本も生えていない。
胸を隠したまま少年にここはどこなのか聞こうとしたとき
再び軽い目眩を起こした。
「僕と遊んでよ…」
その声を聞いた瞬間、不思議なことに目眩が収まった