授業も何がなんだかわからない状態だった。とにかく奈津先生のブラジャーの
形をブラウス越しに見る感動にひたっていた。休み時間に浩二とこそこそ話を
した。「ブラジャー大きいだろ?」「うん。見たよ!見たよ!気がつかなかっ
たよ。浩二、お前すごいな…今日昼休みの時、奈津先生、学級新聞を教室で書
くかな?」浩二が何か答えようとしたらチャイムが鳴った。浩二は、チャイム
が鳴るとガリ勉君に戻ってしまう。何を言うかはわからなかった。昼休みにな
った。給食をとると奈津先生はそのまま教室に残り学級新聞を書き始めた。
チャンスだ。すぐにでも行きたいが女子が奈津先生を取り囲んで行くタイミン
グを逃してしまった。どこの位置に立てば見えるのだろうか?そればかりが気
になっていた。よく見ると浩二はすでに奈津先生の横に立っていた。その視線
は完全に奈津先生の胸元だった。よく考えれば浩二はいつもあの位置にいたこ
とに気がついた。(なるほど…)