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留学生(その4)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
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1:留学生(その4)
投稿者: 中山阿留人
 約束の日曜日、ロンドンブリッジ駅前の前で待っていると、1台のロール
スロイスが止まって、僕よりも少し年上の女性が運転席から出てきた。
「もしかして・・・」
 エリザベスと同じ民族の顔立ちをした美しい女性だった。濃紺のバミュー
ダパンツに白いブラウスといった清楚と言うよりも、ビジネスガール風の感
じの女性は、僕簿前で日本風のお辞儀をし、
「お迎えにあがりました。お嬢様がお待ちです。」
 と言って車にエスコートしてくれた。
 車中知ったことは、エリザベスの種族の土地はある希少金属の鉱脈が走っ
ており、彼女の一家にその発掘権があること、そのためにイギリスの大企業
との合弁会社がロンドン市にあり、彼女の一族は、多くの不動産をロンドン
郊外に持っており、そのひとつである没落貴族から買い取った大屋敷が、彼
女の留学生活の住居であることなどであった。
 そうこうするうちに、屋敷に着いた。屋敷と言うより、城であった。門が
開けられ、車は門番の小屋の前で停車した。
「少しお待ち下さい。屋敷内は、母国と同じなので、このような西洋人の服
装は許されないのです」
 そう言って、運転手の女性は、門番の小屋に消えていった。
 待つ間に見渡すと、母屋のお城まで、ゆうにゴルフコースが入るほどの芝
生あり森があり、いい眺めだった。
「お待たせしました。」
 うとうとしていたのか、ロールスロイスのドアの閉まる音で目が覚めた。
 極彩色の帽子をかぶり、たすきの問うな帯の布をまとっただけの運転手
は、ほとんど全裸で、斜め後ろから見える裸の乳房は、エンジンをかける時
にかすかに震えた。
「女性は、みんな民族衣装で過ごしているのですか?」
やっとの思いで言葉が出た。
「はい。もっとも、このお屋敷はお嬢様が安心していられるように、スタッ
フは全員女性ですよ。」
上品に笑いながら、そう答えた。後から知ったことだが、ロンドンヤードが
屋敷の周辺は、常時厳重警備をしているとのことであった。
 しばらく走り、やっと母屋に着いた。広い応接間に通され、玉座のような
椅子に座るよう導かれた。ちょうど太陽が背に当たり、温かかったせいもあ
るが、頭がポーッとして来た。
 「おまたせしました。」
 エリザベスが入ってきて、その姿を見て仰天した。極彩色の鉢巻のような
布で髪を束ねているほかは、一糸まとわぬ姿であった。
 文献で呼んだとおり『同じ量の黄金で練り固めて作られた女の像』のよう
な裸体、しかし昨日まで現代文明のるつぼのような同じ大学の教室で机を並
べて座っていた頭脳明晰の女子大学生の裸体である。
「国の慣わしで、女神の君臨する民族の男性には、下女のように振舞いなさ
いと言う教えがあるのです。」
「日本の女神ですか?」
「ええ・・・日本人の阿留人さんたちは、アマテラスオオミノカミの末裔で
はないですか?」

 
2007/11/16 22:50:48(qi232E0d)
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