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恋塒… 第2話
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:恋塒… 第2話
投稿者: 月の熊 ◆Wwema/3vyQ
あれから私は出勤時間を
30分早め彼女と逢わないようにしていた
2週間程過ぎると
彼女とはもう何も起きないな…
失意はさほど苦でもなくむしろ
大人として迷惑を掛けたと恥を感じていた。

土曜日の朝、
目覚めも良く天気も良く
珍しく朝から部屋の掃除をしていると
目に何かゴミが入り
ホコリか?
なんか目の中でゴロゴロする…
あー、取れない。
洗っても目は充血し瞼を開けるのもままならない
参ったな~
しょうがない、確か
マンションの一階の眼科、
土曜日もやってたよな…
タオルで右目を押さえエレベーターで降りると
眼科に入り
保険証を出し
「ゴミが入ったみたいで…」
素っ気ない事務員がちょっと我慢して
お名前呼ぶまでお待ちください…と…
しばらくして
「斎藤さん、診察室お入りください!」
なんだ!
さっきの素っ気ない言葉より
半音上がって余所行きの声出しやがって、
名前を呼ぶ時は鴬嬢気取りか?
まぁそんな事よりも
右目から涙が止まらないので
早くゴミを取ってもらおう…
診察台に座る。
眼科なんて初めてだ!
なんだか目を弄られるなんて考えたこともなかった
少しドキドキした…
そのドキドキは次に心臓が止まりそうになる。
「どうされました?」
優しい口調の女医さんの顔を見て
右目のタオルを顔から離すのを
躊躇った…
彼女だ…
「ちょっと右目見ますね~タオルどかして
ください」
あの会釈と同じ笑顔…
3秒ほどが凄い長い時間に思えた…
「どうしました? 痛いんです?」
私はゆっくりとタオルを顔からはずした
私の顔面に近づいて目を見ようとした
彼女の動きが止まった!
唇は半開きのまま…
白衣の胸ポケットには
[眼科医 鈴木 亜矢]と、記されている
一瞬、動きが止まった彼女は
そのあと医者を全うした
何事もなく…
無事、ゴミは取れ、瞼がちゃんと開いた。
「終わりです、目薬だけ出しておきますね」
他人行儀だ…
勿論、赤の他人…これが普通だ…
「ありがとうございます!」
と診察台から離れ間際
良からぬ虫がざわついた…
脳内の天使はやめとけ!
同じマンション、名前も知られた…
これ以上は近づくなと…
世知がない世の中、僅かな欲で
恥を晒すことになるぞ…と…
しかし
声は自然に出ていた…
眉ひとつ動かさずに静かに…
「亜矢さん、ローター好きなんですね…
連絡くださいよ…」
渚橋ですれ違うように耳元で囁いた…

部屋に戻ると
スマホが鳴った…
知らない番号だ…
「鈴木です、迷惑です!」
彼女の気丈な振る舞いだ…
それで電話を切る事もなく私からの
言葉を待っている…
「迷惑ですか?
それは失礼しました。
同じ匂いを感じたのでお近づきになりたくて」
「無理です…」
「何を意識されてるんですか?
私は単なるお友達になりたいだけですよ」
「見たからですよね…」
さっきまでの勢いは下がり声が上ずる…
「何を見たと言うんです?」
「アレです…」
更に、か細くなる…
「アレ? アレって何ですか?」
「。。。。。」
スマホを片手にきっとあのぶつかった時の
表情でうつむいているのだろう…
「ピンクローターを持ち歩いて
そこでも使っているんですか?」
優しく聞いてみた。
「違います!」
「違います?変な答えですね!
じゃあ、どこで使うんですか?」
「そんな事、あなたに言うわけありません」
「またまた変なお応えですな…
ローターを持ち歩いてどこかで使う!って
言ってるようなものですよ…」
心の中でニヤついた。
「困ります…」
「私もモヤモヤして困ってるんですよ…
亜矢さんと仲良くなりたくて…
同じマンションの住人と勤務医
仲良くしましょうよ」
「,,,,,,,,,」
迷っているのか
恐怖で縮んでいるのか…
間髪入れず
「事務員の人もまさか先生が
ローター持ち歩いてるとは知らないでしょうね?」
「そんな事、言わないでください!」
「事務員に言うなんて一言も言ってませんよ!
それともそんな辱めの言葉を私に言わないでって意味ですか?」
少し間をおいて、
「どうすれば…いいんでしょうか?」
彼女が落ちた瞬間だ!
「今夜、時間あります?」
「はい…」
「家はどこなんです?」
「藤沢市内です…」
「じゃあ、車で送りがてら
食事でもしましょうよ!」
「わかりました。16時に終わります」
「では、16時過ぎに裏の駐車場で!」

キッカケは掴めた。
あとは意のままになるか
まさかの愛に発展するか…
何気ない秋の休日に起きた奇跡だった…


つづく

2018/12/22 17:14:18(Mksu/S4g)
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