過去の出来事に頭の中を支配され敦子は携帯を持ったまましばらくボーッとしていた。忘れていた自分の痴態を思い出して下腹部が熱くなっていることに気づいた。
過ぎ去ったことなのにまだ身体が反応してしまう、忘れていた自己嫌悪を敦子は思い出し暗澹たる気持ちになった。
しかしこのままではいけない、何とかして田上と離れないといけない、少しだけ前向きな考えが生まれ敦子は田上のI.D.をラインに登録した。
すぐに田上から返信が来た。
「言われた通りにしたな、いいぞ」
次に送られてきたものは写真だった。忌まわしい過去の自分、全裸で後ろ手に縛られて脚はM字に固定され陰部にバイブが埋められている姿、顔は快楽に歪んでいる。胸にも縄がかけられ乳房が強調されるように上下に挟まれている。乳首は勃起しているのが容易に分かるくらい尖っている。
また写真が送られてきた。今度は仁王立ちの田上のペニスを後ろ手に縛られたまましゃぶらされている。乳首は電動クリップで挟まれている。写真の中の敦子は目がとろんとしている。
もう嫌だ、そう思った瞬間にメッセージが送られてきた。
「お前、こういうの大好きだったろ？」
否定したいのに自分の痴態を見せられて身体だけでなく気持ちまで淫らなスイッチが入った感じになってしまい敦子は反論が出来ずに画面を見続けていた。
「否定しないんだな、まぁそうだよな」
「何か言えよ」
立て続けにメッセージが入る。
どうすればいいの？こんな写真お店に貼られたらお終いだわ、敦子はかろうじて残っている理性を動員してメッセージを返した。
「お願い、止めて」
「どうしようかな」