これは実話です。

出来るだけ思い出しながら具体的に書きたいと思います。

それは３年前、私が３３歳だった時仕事のスキルアップを図るためにビジネススクールのようなものに入学した時から始まります。

その学校はかなり時間の融通が利く学校で、私のように仕事帰りに2～3時間だけ授業を受ける者もいれば、朝から一日びっちり授業を受けて帰る者

そして大学とのダブルスクールとして通う者など、利用の仕方は人それぞれでした。

そんなわけでこの学校を利用する年齢層は幅広く、１０代～５０代くらいまでの男女が一つの教室で同じ授業を受けていました。

入学したての私は当時「自動車教習所みたいだな。」なんて思ったものです。

私は忙しい仕事の合間を縫って通っていましたから仕事終わりに２時間ほどの授業を週に2～３回受けるのがルーティーンになっていました。

恵美と出会ったのは確か入学して一か月ほどが経ち、学校に数人の飲み仲間が出来た頃の事です。

飲み仲間は私と同じ３３歳の野川と４０代の島田さん２７歳フリーターの啓太君です。

このメンツですでに２回ほど飲みに行っており、その日も４人で授業が終わった後飲みに行く約束をしていました。

授業が終わり、先に学校を出た私と野川は島田さんと啓太君を待たずに渋谷の駅前にある居酒屋に行きました。

２人にはいつもの店で集合と言ってありました。

野川と私が２杯目のジョッキに口をつけた時私の携帯が鳴り、見てみると啓太君からのメールでした。

内容は学校の女の子を３人連れて今から向かいます。といったものでした。

さらに、女の子が３人なので島田さんには飲み会が中止になったとウソをついて帰ってもらいました。と文末に付け加えられていました。

私がそのメールを野川に見せると野川はおおいに喜びました。

私は既婚ですが、野川は独身でした。もちろん啓太君も独身です。

女の子が到着するまで野川はおおいにはしゃぎ、どの子が来るのだろう？

あの子だと良いな。などと興奮を隠しきれない様子でした。

私はそんな野川を見ながら内心、やれやれと思いつつも素直にはしゃげる独身の野川を羨ましくも思っていました。

間もなく啓太くんと女の子達が到着し、掘りごたつ式になった和風の個室はぎゅうぎゅう詰め状態になりました。

そこで私の横に座ったのが恵美です。

かなり手狭な個室にむりやり６人が座っていますから、いきなりかなりの密着感でした。

６人は名前こそ知らないもののみんな顔は互いになんとなく知っていましたから、自己紹介は逆に新鮮なものがありました。

特に恵美には驚きました。授業で何回か一緒になりキレイな子だな。と思っていましたが

年齢が２１歳だというのです。どう見ても２５歳より下には見えません。

とても落ち着いた雰囲気を出していますし、ファッションも大人びていて、尚且つ同世代の女の子達のように

髪の色を明るくしたりしておらず、まったくの黒髪でした。

そして何より年齢には分不相応なのはその身体でした。

熟れ切った大人の色香漂うような匂い立つような身体だったのです。

決して露出の多いカッコではないのにそれは一目瞭然でした。

お酒が進むにつれて話題は学校や仕事といった堅い話しから

徐々にくだけたものになっていましたが、私は隣りに座っているにも関わらず、恵美とはほとんど話しが出来ないでいました。

野川が恵美を独占していたからです。割って入る事も出来ましたが、既婚者の私が邪魔に入るのはどこか筋違いな気がして遠慮していたのです。

そこで、恵美があまり野川との会話を楽しんでいないのは分かっていたので、チャンスが来るのを待つ事にしました。

私にはチャンスが必ず来るという確信がありました。

居酒屋に表れた恵美が私を見つけた時に驚いた顔をしていたのです。

私が不思議そうに見返すと恵美は顔を伏せて誰にもバレないように少しだけ赤面したのです。

その一瞬に私は手応えを感じていました。そしてその一瞬で私は恵美の虜にもなっていたのです。

つづく。。