季節は間もなく春を迎える。今の私といえば、彼女でも職場の同僚でもない女性が運転する車の助手席に乗り、高速道路の料金所を通過していた。

降りた場所は私が以前に住んでいた街。その頃とは全く違いインターチェンジの道路沿いには、大規模なショッピングモールが建設中だった。

その目の前のコンビニの駐車場に車は止まった。買い物を済ませ戻って来た女性の名は｢マリエ｣以前に逢った際に、｢こんど龍宮城に招待するわ｣と言われていた。

私は運転席に座った｢マリエ｣に、｢やっぱりっ…おかしいんじゃないかっ…!？｣｢ナニがっ…!？｣｢ナニがってっ…オレっ…君とは付き合えないってっ…!｣｢それは聞いたわ｣｢君ってっ…誰とでもっ…こんな事をっ…!？｣｢あらっ…私はアナタ以外とっ…こういう事をするつもりはないわよっ…誰とでもホテルに行く女っ…そう見えるのっ…!？｣｢イヤっ…ゴメンっ…!｣｢そう見えるのもっ…知り合えたからっ…わかった事よっ…嬉しいわっ…!｣｢マリエさんっ…ナンでっ…半ギレッ…!？｣と思っていると、｢ねぇっ…乙姫ってっ…ナンで太郎を龍宮城に連れて行ったと思うっ…!？｣｢えっ…浦島太郎のっ…!？｣｢暗い海の中でっ…ずっと一人で生きてっ…やっと現れた優しい男性っ…私ならっ…その人の全てを知りたいと思うわよっ…!!｣そう言うと、｢マリエ｣はバックで止めた車のギアをドライブに入れ、ゆっくり発進し街道へ。

脇道を通りラブホテルの敷地の中へ。｢空｣が点灯している車庫へバックで止めた。ハンドルから手を離し両腕をボンネット近くまで伸ばしながら、｢さあぁっ…行きましょっ…!｣

そこは四階建ての外壁が白い建物。入り口には｢露天風呂ルーム｣の文字が。

扉を開け少しだけ歩きエレベーターで四階へ。

部屋に入りソファーに座ると、お酒好きの｢マリエ｣が買ってきてくれた缶ビールとハイボールで｢カンパーイッ…!｣

互いに全裸になると部屋の外の露天風呂へ。青空の中に心地いい風が二人を包んでくれた。互いの肩が湯気に囲まれ｢マリエ｣の顔が日差しに照らされた瞬間。｢なぁっ…良いのかっ…本当にっ…こんなっ…!？｣

｢私ねっ…最近っ…普通じゃないのっ…夜の仕事にも全然っ…身が入らないしっ…でもっ…こんな大胆な事が出来るなんてっ…自分でも思わなかったっ…こんな誘い方してっ…引いたっ…!？｣｢いやぁっ…君にはナニもっ…本当っ…つまらねぇ人間だょぉっ…オレってっ…!｣｢良かったっ…アナタが店に来てくれてっ…牛丼屋さんがっ…私達をっ…!｣｢イヤイヤッ…あれがナければっ…!｣｢いまナンてっ…!｣｢イェっ…ナニもっ
…!｣｢ナンでっ…マジギレっ…!？｣

露天風呂から部屋の中へ戻って来た私達。再び｢カンパーイッ…｣抱き合い舌を絡めた。

ベットに行くと互いに仰向けになった。右側に寝ている私の顔に｢マリエ｣の顔が近づくと、首筋を｢カプッ｣乳首を舌で｢ペロッ…ペロッ…｣｢気持ちイイっ…!？｣｢あぁぅっ…!｣｢んふっ…!｣｢意外と上手なのよっ…私ってっ…!｣｢あぅっ…!｣｢ふぅんっ…!｣

ペニスを舐め始めた｢マリエ｣の瞳からは何故だか涙が流れ落ちた。

｢マリエさんっ…泣いてるのっ…!？｣その言葉に、｢イヤァァッ…!｣私に背を向けた瞬間｢キァァッ…!｣動揺したのか、ベットから落ちそうになった。咄嗟の出来事に驚いた私は、｢危ないっ…!｣背後から腹部に両腕を回し引き戻した。｢離してっ…!｣｢離さないっ…離すもんかっ…!｣

ベットに横たわり｢ごめんなさいっ…!｣｢ナンでっ…謝るっ…!？｣私の問いかけに｢マリエ｣は｢………｣ナニも語らなかった。

私達は抱き合い唇を合わせ舌を絡めた。部屋の中には｢はあっ…あぁぅっ…｣微かな喘ぎ声と、｢マリエ｣の好きな音楽が仕事で疲れきった全身に響いた。

｢はぁっ…はぁっ…｣呼吸を乱す｢マリエ｣ペニスの先端が膣穴に触れ、｢入れるよ…!｣｢うぅんっ…!｣｢グチュッ…グチュッ…｣｢奥までっ…入れるよっ…!｣｢うぅんっ…うっ…!｣｢グチュッ…ビチュッ…ビクッ｣｢あぁぅっ…｣

セックスが終わり互いに煙草を吸っていると、｢マリエ｣が小声で｢寒いっ…!｣｢えっ…あんなに昼間の空は晴れていたのにっ…!？｣

私はベットから出ると木製の内窓を開けた。すると、外では粉雪が舞い窓には雪の結晶が張り付いていた。

｢雪にナっちまったようだよっ…!｣｢積もりそうなのっ…!？｣｢すぐにナくなるよっ…!｣｢そうっ…!｣ベットに戻った私は｢マリエ｣を強く抱きしめた。｢まだ寒いかっ…!？｣｢うぅんっ…もう寒くないっ…!!｣

最後まで読んで頂き、有り難うございました。

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