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1:女組長・無惨花 1
投稿者:
ミツオ
(組事務所の組長室に三人の男と着物姿の組長の沢木竜
子が険しい表情で話し合っている) 「…それで由紀夫の怪我は大したことなかったのかい?」 と竜子が横に座っている代貸の上野に尋ねる。 「へい、今病院のベッドの上ですが、下田組の奴ら三 人に金属バットでしこたまやられたらしく、右手の骨折 られてるらしいですが、幸い命には別状ないようで…」 「それにしてもあいつら、こちらが大人しくしている のをいいことに、散々挑発してきやがるんですっ。組長 っ、儂らぁいつまで辛抱すりゃいいんですかい?」 上野の横に座っている若者頭の野村が気色ばんだ顔つ きで、身を乗り出すようにして竜子に詰め寄る。 「明後日、明後日なんだよ。東和商事と山室開発との 契約は。奴らはそれをどうにか阻止しようとして私らを 必死に挑発しにきてる。この契約が成立したら、工業団 地の開発に表立っての手出しが出来なくなる。山室開発 の後ろ盾がうちだということがわかってるから、敵も死 物狂いなのよ。もう少しの…もう少しの辛抱だからすま ないけど堪えるようみんなにいっといて」 「組関係の店に嫌がらせされるは、組事務所に火炎ビ ン放り投げられるはで、こっちらもう五、六人の怪我人 出てますぜ。極道の世界で相手になめられたらもうおし まいですよ」 と野村がさらに組長の竜子に食い下がろうとするのを 上野が腕を引いて制していると、ドアが勢いよく開いて 血相を変えた若者が飛び込んでくる。 「代貸っ、し、下田組の戸川からく、組長に電話入っ てます。…や、やばいことに」 「代貸の戸川か、そいつから何いってきてるんだ?」 「へ、へいっ。それが…あ、姐さん母娘を預かってる とかいいやがって」 「見張りついてたんじねぇのか?」 「か、買い物の途中で拉致されたらしくて、今見張り の山村から電話ありましたっ」 「私が…私が出るわ」 そういって竜子が立ち上がり机の上の受話器を取る。 「もしもし…組長の竜子です」 「おう、早速の組長さんのお出ましですか?それなら話 が早えや。ま、そういうわけであんたの姉さんと娘をこち らで今丁重に預かってるんで、組長さん、今夜にでもこち らへ引き取りに来てもらいましょうか?」 「相手は堅気だよっ。何て卑怯なことを…!」 「極道の世界に卑怯もへちまもないでしょ。お二人とも 女だということお忘れなく、今回の件のそれなりの答えを もってきてもらわないと困りますよ。夜の八時に組事務所 のほうまで頼みますよ。ふふっ」 電話は相手から一方的に切られる。 (竜子から幹部連中に事の次第が報告される) 「組長一人で行かせるわけにはいきませんっ。儂がお供し ます」 と代貸の上野。 「私は殴り込みに行くんじゃないよ。話し合いに行く だけよ。もちろんあんたたち若い衆にこれだけ我慢させ てきたのだから、白旗なんかあげてはこないわ。あんた たちの誰が行っても向こうは構えるだけよ。女一人なら 手荒なこともしないでしょ」 (下田組事務所の前。見張りの男二人と鋭い目つきで 対峙している紫地に白い花柄の着物姿の竜子。一人がドアを開け中に報告に行き、 もう一人の見張りの男の後を竜子が臆びれることなく 中へ進む。突き当りのドアを開けると室の中央にソフ ァがあり、そこに三人の男が座り込んでいる。着物姿 の組長の下田と代貸の戸川が並んで座り、もう一人小 柄な体格の見知らぬ男が横の長いソファに座っている) 「ようよう、よく来てくれたな、竜子組長。ま、こ っちへ座ってくんねえ」 と下田組長が相好を崩しながら手招きをする。 下田と戸川の正面に静かに腰を下ろす竜子。 「下田の組長さん、ご無沙汰していまして。このた びは大層なお招きを頂き、お荷物を引き取りに参上しま した」 「竜子組長、まぁそう急かなくても荷物は大事に預か ってありますんで、先に商談の話を」 「戸川さん、こちらからの商談の話なんてこれっぽっ ちもありませんので、早速ながら今すぐ荷物を引き取ら させて頂きましょうか?} 「ここにある証文に、組長さんの印鑑頂けりゃすぐに でも荷物はお返ししますよ」 「証文?何のことだい?そんな約束はしていないよ。だ から印鑑なんて持ってきてないよ」 「組長さん、あんたこちらが下手に出てりゃあ四の五 のと御託を並べるが、主導権はこちらにあるんだぜ。荷 物の心配しなくていいのかよ?」 「早く二人を返しておくれ。下田の組長、お宅の若い 者たちは卑怯な手段で野暮を通そうとしています。いく ら極道の世界でも、筋を踏んだ話し合いということがあ ると思うんですがねぇ」 「俺はこの件は全部この戸川にまかせているんだ。戸 川、早いとこケリつけてくれや」 「すみません組長。おい竜子組長、よくも俺の親の前 で恥かかせてくれたな。穏便にとは思ってたが、あんた がそう出るならこちらも腹括るぜ。おい…」 そういって戸川が横にいた小柄な男に目配せを送る。 男は黙って立ち上がり、背後の壁のドアを開けて中に 消える。 しばらくして男が消えた室から若い女の悲鳴のような 声が聞こえてくる。 「な、何をしてるんだいっ!」 竜子の顔に大きな動揺が走る。 声の主は拉致されている竜子の姉の一人娘の佳奈美の だというのはすぐにわかった。 「何て卑怯なっ…」 思わずソファから立ち上がろうとする竜子を制するよ うに、 「慌てるないっ。もっといいもの見せてやるよ」 といってもう一人の男に目で指図する。 男が素早く動き、娘の悲鳴が聞こえてくる室の対面に ある板戸をゆっくりと開ける。 竜子はそちらに視線を向けると、さらに驚愕の表情を 大きくして喉を小さく引きつらせる。 畳の室になっていて正面に床の間が見える。 その床の間の中央に、裸の女が両手首を赤い縄で括ら れて頭の上にやられ鴨居から吊るされていた。 女の白い裸身にも赤い縄が幾重にも巻き付けられてい る。 剥き出しの乳房の上下に縄が巻き付いている。 その縄は裸身の下に伸びていて、片方の足の膝のあた りに巻き付きそのまま同じように鴨居にかけられている。 女の髪が激しく乱れていたが、竜子にはそれが姉の多 鶴子だというのはすぐにわかった。 つづく
2013/11/05 16:56:29(0f63YO3f)
投稿者:
(無名)
クダラナイ!何時代の話続き イラナ
13/11/06 07:00
(q2Y4DpM3)
投稿者:
トム
レスもまともに書けないような国語力と読解力の
ない人はこういうところへ来るべきではないよ! 小説読んだことないのかな? ありきたりだけどそれなりに文体はしっかりして ると思うけど・・・ 応援します!
13/11/06 16:08
(Zlk3h68Y)
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