一階のリビングでは妻と二人の子供が就寝前の団欒を楽しんで居る。
私は一人、二階の狭いプライベート部屋に居てパソコンを起動させる。
緊張した思いで一枚のＤＶＤをパソコンにセットする、画面に現れたのは無人の我が家の寝室‥私は画面を見ながら
“このままで有って欲しい！”
と願いながらも、画面に変化が現れる事も秘かに期待をしていた。
画面を見ながら私はタバコに火を付ける、なん吹くか煙を吸い込み吹きだして居ると、パソコンの中でドアが開く音と同時に全裸の妻が現れた、衣服を胸元に抱え込み、若い男性に抱きかかえられる様にベッドの脇に近づく。
口に咥たタバコが一瞬落ちそうになり、私は画面に見入ってしまう。
若い男性は車販売のセールスマンで、人柄も良く私も彼の事が大変に気に入り、現在の車も彼から購入していた。
“やはり相手は彼だったのか‥”
私は画面を見ながら溜め息と同時に深い絶望感を覚えた。
妻の体が彼の手でベッドに寝かされて行く、羞じらう仕草で妻は両手で下腹部を隠しながら彼を見つめて居る。妻に寄り添うように体を横たえると妻の首の下に手を差し込み抱え込むようにしながら唇を重ねて行く。
素直に彼の唇を受け入れる妻‥彼の手が乳房を揉み‥妻の肉体は悩まし気に揺り動く。
仕掛けたカメラは何の感情もなく、ただ目の前の現実だけを写し出して行く。
彼の指先は下腹部に下がり妻の股間の中に沈む‥塞がれた唇から、くぐもった声を洩らす妻、彼の手首が忙しなく蠢く。
それに呼応するように激しく身悶え身を捩る妻、彼の唇が乳房を含んで行く。
自由になった妻の唇から、刹那気に喘ぐ声が洩れ悦びの声を上げる。
唇は更に下がり腹部を這い、彼の手が妻の膝に伸び開いて行く。
彼の手に従うように自ら脚を開き彼の唇を待つ妻。
鋭い声を上げ反応する妻、彼の頭部は妻の股間に埋まっている。
妻の手は反り返った彼の肉棒に伸び、確りと握って行く。
上半身を捩り肉棒に顔を埋める妻‥互いを愛撫し合う淫靡な音が洩れる。
彼の唇でアクメを迎えた妻は下半身を痙攣させるように振るわせ、逝く事を彼に告げて居る。
私との場合では見せた事のない表情で身悶え絶頂を迎えている。
元の位置に体を戻し絶頂の余韻に浸る妻に彼は囁きかける。
頷く妻は再び自ら両脚を開き彼を迎える態勢を取る。
体を反転させ妻に被さる彼、短い悲鳴を洩らす妻。
妻の脚は彼の脚に絡められて行く。

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